上体に力が入り、腕でクラブを降ろすと、ダウンスイングで手元が先行して、インパクトのタイミングが狂う。そのまま打てば右へ、無理やりフェースを返せば、左へ。タイミングが一定に保てず、出球も左右に散らばってしまう。たが、脱力してシャフトのしなりを生かせれば、インパクトのタイミングは一定になり、ヘッドも走って飛距離が伸びる。福田は「いまが一番飛距離が出ている」と手ごたえを得ているが、"クラブを使えている"ことにほかならない。
「"女子ツアープロあるある"ですが、調子の悪い選手ほど、硬いシャフトを使いたがります。シャフトが必要以上に動くことを嫌がるんです。応急処置にはなりますが、より力の入るスイングになるので、根本的な解決にはならない。調子の良い選手は、"ちょっともの足りないんじゃない?"というシャフトを使っている。練習器具でも、グニャグニャ棒はあっても、カチコチ棒はないですから。『フレックスS』でも十分打てる福田さんが『SR』を挿しているのは、シャフトのしなりを上手く使えている証拠ではないでしょうか」
ドライバーショットだけでなく、すべてのショットでタイミングの取り方が進化。それはパーオン率7位、トータルドライビング19位にあらわれている。
■今季最もスイングが進化した金田久美子に大きな期待
もうひとり「北海道 meijiカップ」の注目選手にあげたいのは、最終日に「65」を叩き出し、今季自己最高の4位に入った金田久美子。辻村氏は、今季開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」から、「一番スイングが変わったのは金田さん」と語っていた。
「昨年までの金田さんは"ジュニアスイング"でした。ジュニアゴルファーはクラブの重さに体が振られて耐え切れず、ダウインスイングで体の軸が右に傾いてしまう。金田さんも切り返しから右肩がガクっと下に落ちて、ボールを点で捉えてから、起き上がってくる"ギッタンバッコン"の2段スイングでした。本来ならもっと早く矯正すべきですが、彼女が活躍できたのはセンスがズバ抜けていたから。今季はまさにビッグチェンジで、アスリート感が出てきましたね」
「"女子ツアープロあるある"ですが、調子の悪い選手ほど、硬いシャフトを使いたがります。シャフトが必要以上に動くことを嫌がるんです。応急処置にはなりますが、より力の入るスイングになるので、根本的な解決にはならない。調子の良い選手は、"ちょっともの足りないんじゃない?"というシャフトを使っている。練習器具でも、グニャグニャ棒はあっても、カチコチ棒はないですから。『フレックスS』でも十分打てる福田さんが『SR』を挿しているのは、シャフトのしなりを上手く使えている証拠ではないでしょうか」
ドライバーショットだけでなく、すべてのショットでタイミングの取り方が進化。それはパーオン率7位、トータルドライビング19位にあらわれている。
■今季最もスイングが進化した金田久美子に大きな期待
もうひとり「北海道 meijiカップ」の注目選手にあげたいのは、最終日に「65」を叩き出し、今季自己最高の4位に入った金田久美子。辻村氏は、今季開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」から、「一番スイングが変わったのは金田さん」と語っていた。
「昨年までの金田さんは"ジュニアスイング"でした。ジュニアゴルファーはクラブの重さに体が振られて耐え切れず、ダウインスイングで体の軸が右に傾いてしまう。金田さんも切り返しから右肩がガクっと下に落ちて、ボールを点で捉えてから、起き上がってくる"ギッタンバッコン"の2段スイングでした。本来ならもっと早く矯正すべきですが、彼女が活躍できたのはセンスがズバ抜けていたから。今季はまさにビッグチェンジで、アスリート感が出てきましたね」