2016、17年大会覇者で“二台持ち”のイ・ボミ(韓国)は「(兵庫県にある所属先の)マスターズゴルフ倶楽部に贈呈しました。ずっとお世話になっているので」と、行き先を話した。ゴルフ場は重機が活躍する場面も多く、所属コースや地元のゴルフ場に寄贈されるケースは多いという。
また、2012年優勝者の全美貞(韓国)が獲得した副賞の行き先は、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県にある農業高校だった。震災で授業に使うための重機が無くなり、この時の副賞が学校に寄贈された。「何か役に立てることがあればと思って寄贈しました。感謝の声も届いて、その時に(寄付して)よかったと思いました」と全は当時のことを振り返った。2014年優勝者の上田桃子も、大会前に起きた広島土砂災害の被災地に寄付。「早く復興して欲しいという一心でした。自分にできることがあれば」と、地元の機動隊のもとにわたり現場で活躍した。
この他、「地元に何か貢献できれば」と名古屋大学農学部に寄贈したのが愛知県出身の服部真夕(2015年優勝)。また2004年大会優勝者の木村敏美は、この副賞を狙って優勝。実際に自宅で使用している。
ちなみに今年の優勝者の大里桃子からは、また新たな“使い道”を聞くことができた。大里の父・充さんはキャディとして娘を支えているのだが、大里が小学生の頃から「娘が(CAT−で優勝して)重機を貰ったら、『うちの娘が獲ったんだー』って言いながら地元の農道を運転するって言っていたんです。なので…父と相談します」と笑いながら明かした。熊本県玉名郡南関町出身の大里。地元のあぜ道を、娘が獲得した重機で走るという父の夢を本当に叶えた孝行娘だ。
さまざまな形で貢献している重機たち。ゴルフのトーナメントが社会に与える影響の“別の一面”を、この大会で見たような気がした。(文・間宮輝憲)
また、2012年優勝者の全美貞(韓国)が獲得した副賞の行き先は、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県にある農業高校だった。震災で授業に使うための重機が無くなり、この時の副賞が学校に寄贈された。「何か役に立てることがあればと思って寄贈しました。感謝の声も届いて、その時に(寄付して)よかったと思いました」と全は当時のことを振り返った。2014年優勝者の上田桃子も、大会前に起きた広島土砂災害の被災地に寄付。「早く復興して欲しいという一心でした。自分にできることがあれば」と、地元の機動隊のもとにわたり現場で活躍した。
この他、「地元に何か貢献できれば」と名古屋大学農学部に寄贈したのが愛知県出身の服部真夕(2015年優勝)。また2004年大会優勝者の木村敏美は、この副賞を狙って優勝。実際に自宅で使用している。
ちなみに今年の優勝者の大里桃子からは、また新たな“使い道”を聞くことができた。大里の父・充さんはキャディとして娘を支えているのだが、大里が小学生の頃から「娘が(CAT−で優勝して)重機を貰ったら、『うちの娘が獲ったんだー』って言いながら地元の農道を運転するって言っていたんです。なので…父と相談します」と笑いながら明かした。熊本県玉名郡南関町出身の大里。地元のあぜ道を、娘が獲得した重機で走るという父の夢を本当に叶えた孝行娘だ。
さまざまな形で貢献している重機たち。ゴルフのトーナメントが社会に与える影響の“別の一面”を、この大会で見たような気がした。(文・間宮輝憲)