＜日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯 最終日◇9日◇小杉カントリークラブ（6,605ヤード・パー72）＞

また1人、日本女子プロゴルフ協会（以下LPGA）の正会員が増えそうだ。ジョン・ジェウン（韓国）が「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」で2位タイに入り賞金1580万円を獲得。これで今季の獲得賞金は約3500万円。シード獲得の目安とされる2400万円を軽々超えるとともに、賞金シード獲得による正会員となれることも濃厚となり、「ずっと気にしていたことだったので良かった」と安どの表情を見せた。

【写真】ジョン・ジェウン　キリッと引き締まった表情と笑顔のギャップがいい

今年の2月にLPGAが2019年度からのLPGAプロテスト・LPGAクォリファイングトーナメント（以下QT）の制度変更を発表。QTの受験資格が「LPGA会員」のみとなった。これまでは非会員でもQT受験が可能であり、QT上位に入ることができれば、TPD単年登録（サードQT以上の進出者が翌1年間のみ適用）によってツアー出場が可能だったが、19年度からは非会員はQT出場ができなくなる。

突然の制度変更は特に外国人選手に衝撃を与えた。ジェウンはずっと単年登録だったため、このまま、来年まで正会員となる資格（賞金シード獲得、プロテスト合格、トーナメント優勝など）を得ることができなければ、プロテストを受けるか、主催者推薦で出場して優勝して正会員にならなければいけない状況だった。それだけに大きな、大きな2位タイだった。

「TOTOに出場することが目標でしたが、それに近づくことができたので、これからは残りの試合で1勝することを目指して頑張りたいです」と話したジェウン。優勝は逃したが、収穫も少なくない1週間だった。（文・秋田義和）