LPGAに限らず、日本のゴルフツアーはファンに実際に足を運んで試合を見てもらう努力、つまり興行として試合を成功させる努力を怠ってきた。その代わりに、テレビ局も含めたスポンサーから、賞金や経費を出してもらってきた。だが、これでは先は見えている。ファンがいるからスポンサーがつくのが当たり前だからだ。
そのファンを第一に考えるのは当たり前だ。ところが、これをLPGAもテレビ局、スポンサーも二の次にしてきた。一番わかりやすい例が、テレビ局の編成の都合で、試合をライブで放送しないばかりか、そのシワ寄せでネット速報をストップするという暴挙だろう。昔のテレビ至上主義の弊害と言っていい。ファンにとっては、主催権がどこにあろうと、ライブで試合が見られることのほうが大切だ。
LPGAが放映権を持っていないために、海外でツアーがほとんど見られないという事態も起こしている。韓国人選手が活躍する日本ツアーだが、ツアーが放映権を持っていないため、韓国で放送しようとすると一つ一つの試合と交渉しなければならないことになる。面倒なことこの上ないため、ほぼ、実現しない。太平洋を挟んだ米ツアーのほうが、韓国で身近なのはそのためだ。
ネット中継という新しい分野に関しても、最初はスコア速報同様にストップがかかったが、関係各所の努力により、ずいぶん、なじみが増えてきた。今年の「サイバーエージェントレディス」では、史上初めてネット生中継の後に、録画での地上波放送が行われ、それでも視聴率が落ちないことが証明されたばかりだ。
ネットさえつながればどこででも見られ、ライブが基本のネット中継は、これを操るファン層には評判がいい。「ディレイ(録画)でテレビがなければ見られない地上波なんかいらない」という声も多く聞く。その一方で、ファン層が比較的高いゴルフでは「テレビでなければ見られない」という人も少なくない。「将来はネット中継も考えているし、地上波も大切だと思っています」と、今年の日程発表の時にコメントした小林浩美会長のスタンスは間違っていない。だったら、両方をうまくやっていく方法をファン目線で考えればいい。それを最優先するべきだ。
そのためには、LPGAはまず、将来のビジョンをはっきりと示すことが大切だ。一方的な宣告ではなく、主催権、放映権を自分たちが手にする必要があることをはっきりと示す。現状で自分たちがすること、アウトソーシングすることを金の流れなども含めたビジョンを公にすることが第一ステップだ。これまでは、関係者どころかLPGA会員(=社員)ですら、その全貌と方向性はつかめていない。
そのファンを第一に考えるのは当たり前だ。ところが、これをLPGAもテレビ局、スポンサーも二の次にしてきた。一番わかりやすい例が、テレビ局の編成の都合で、試合をライブで放送しないばかりか、そのシワ寄せでネット速報をストップするという暴挙だろう。昔のテレビ至上主義の弊害と言っていい。ファンにとっては、主催権がどこにあろうと、ライブで試合が見られることのほうが大切だ。
LPGAが放映権を持っていないために、海外でツアーがほとんど見られないという事態も起こしている。韓国人選手が活躍する日本ツアーだが、ツアーが放映権を持っていないため、韓国で放送しようとすると一つ一つの試合と交渉しなければならないことになる。面倒なことこの上ないため、ほぼ、実現しない。太平洋を挟んだ米ツアーのほうが、韓国で身近なのはそのためだ。
ネット中継という新しい分野に関しても、最初はスコア速報同様にストップがかかったが、関係各所の努力により、ずいぶん、なじみが増えてきた。今年の「サイバーエージェントレディス」では、史上初めてネット生中継の後に、録画での地上波放送が行われ、それでも視聴率が落ちないことが証明されたばかりだ。
ネットさえつながればどこででも見られ、ライブが基本のネット中継は、これを操るファン層には評判がいい。「ディレイ(録画)でテレビがなければ見られない地上波なんかいらない」という声も多く聞く。その一方で、ファン層が比較的高いゴルフでは「テレビでなければ見られない」という人も少なくない。「将来はネット中継も考えているし、地上波も大切だと思っています」と、今年の日程発表の時にコメントした小林浩美会長のスタンスは間違っていない。だったら、両方をうまくやっていく方法をファン目線で考えればいい。それを最優先するべきだ。
そのためには、LPGAはまず、将来のビジョンをはっきりと示すことが大切だ。一方的な宣告ではなく、主催権、放映権を自分たちが手にする必要があることをはっきりと示す。現状で自分たちがすること、アウトソーシングすることを金の流れなども含めたビジョンを公にすることが第一ステップだ。これまでは、関係者どころかLPGA会員(=社員)ですら、その全貌と方向性はつかめていない。