毎週、ゴルフツアー会場で選手たちを撮影し続けるプロカメラマン。インサイドロープでプロゴルファーの凄みや熱気を感じ、ときおり会話のやりとりを見聞きするなど、“試合中の選手たちに最も近いメディア”であるツアーカメラマンが見た印象的な景色を紹介する【マンシングウェアレディース東海クラシック編】。
【写真】香妻琴乃 涙の優勝ーシンを写真で振り返る
プロ入り8年目で悲願の初優勝を遂げた香妻琴乃。最終組より前の組でホールアウトしていたため、最終18番ホールでバーディを奪っても派手なガッツポーズや喜びの舞は見られず。その後プレーオフに備えて練習グリーンでパッティング練習をしていたところ、最終組が香妻に並ぶことなく終了。香妻の優勝が決定した。
通常2人体制で女子ツアーの撮影を行っているカメラマン。広大な敷地で100人を超える選手がプレーするゴルフの撮影は決定的瞬間を逃す危険性もある。そんななか、香妻の初優勝に密着したのが上山敬太カメラマンと、今回コンビを組んでいた村上カメラマンだ。実はこの2人、前夜の打ち合わせで「村上カメラマンは香妻選手の優勝がある、と言っていたのですが、私は多くの優勝経験者の中で押しつぶされてしまうのでは、と思っていました」と内容を上山カメラマンが明かす。
最終組の3組前からスタートした香妻は、スコアを伸ばして迎えた15番。「村上カメラマンが『香妻について行く』というサインを見せたんです。そこで私は、その次の組の岡山絵里選手、鈴木愛選手、アマチュアの安田祐香選手について行こうと思いました」(上山カメラマン)。アマチュア優勝なるか、女王の逆転なるか。今季1勝の岡山が再び勝つのか。さらにその後ろにはイ・ミニョン、キム・ハヌル、アン・ソンジュ(いずれも韓国)らが控えていた。そちらのケアも必要と考えて後続組に回った上山カメラマンだったが、16番のティグラウンドに着いたとき、1件のメールが入った。
「村上カメラマンからでした。香妻選手の18番グリーンを2人で撮りましょう」という内容でした。村上カメラマンは、歓喜の瞬間を抑えようと後半は香妻に張り付いていたのだが、何かが起きると予感し、上山カメラマンを最終ホールに呼び寄せた。ここで2人は香妻のバーディを撮影することに成功。結果的にこの1打で逃げ切った。「参りました」と上山カメラマンは村上カメラマンの判断に脱帽したが、2人の連携プレーは見事だった。
【写真】香妻琴乃 涙の優勝ーシンを写真で振り返る
プロ入り8年目で悲願の初優勝を遂げた香妻琴乃。最終組より前の組でホールアウトしていたため、最終18番ホールでバーディを奪っても派手なガッツポーズや喜びの舞は見られず。その後プレーオフに備えて練習グリーンでパッティング練習をしていたところ、最終組が香妻に並ぶことなく終了。香妻の優勝が決定した。
通常2人体制で女子ツアーの撮影を行っているカメラマン。広大な敷地で100人を超える選手がプレーするゴルフの撮影は決定的瞬間を逃す危険性もある。そんななか、香妻の初優勝に密着したのが上山敬太カメラマンと、今回コンビを組んでいた村上カメラマンだ。実はこの2人、前夜の打ち合わせで「村上カメラマンは香妻選手の優勝がある、と言っていたのですが、私は多くの優勝経験者の中で押しつぶされてしまうのでは、と思っていました」と内容を上山カメラマンが明かす。
最終組の3組前からスタートした香妻は、スコアを伸ばして迎えた15番。「村上カメラマンが『香妻について行く』というサインを見せたんです。そこで私は、その次の組の岡山絵里選手、鈴木愛選手、アマチュアの安田祐香選手について行こうと思いました」(上山カメラマン)。アマチュア優勝なるか、女王の逆転なるか。今季1勝の岡山が再び勝つのか。さらにその後ろにはイ・ミニョン、キム・ハヌル、アン・ソンジュ(いずれも韓国)らが控えていた。そちらのケアも必要と考えて後続組に回った上山カメラマンだったが、16番のティグラウンドに着いたとき、1件のメールが入った。
「村上カメラマンからでした。香妻選手の18番グリーンを2人で撮りましょう」という内容でした。村上カメラマンは、歓喜の瞬間を抑えようと後半は香妻に張り付いていたのだが、何かが起きると予感し、上山カメラマンを最終ホールに呼び寄せた。ここで2人は香妻のバーディを撮影することに成功。結果的にこの1打で逃げ切った。「参りました」と上山カメラマンは村上カメラマンの判断に脱帽したが、2人の連携プレーは見事だった。