毎週、ゴルフツアー会場で選手たちを撮影し続けるプロカメラマン。インサイドロープでプロゴルファーの凄みや熱気を感じ、ときおり会話のやりとりを見聞きするなど、“試合中の選手たちに最も近いメディア”であるツアーカメラマンが見た印象的な景色を紹介する【マンシングウェアレディース東海クラシック編】。
【写真】涙、涙の香妻琴乃優勝シーンをおさらい
2014年にブレークした香妻琴乃が、長いスランプを乗り越えてレギュラーツアー初優勝を飾った。プロ8年目の悲願に大粒の涙を流すシーンは大勢のファンの涙をも誘った。最終日、香妻に張りついて撮影をしていた村上航カメラマンは、ある風景を見て、長いスランプを思い返したという。
これまで幾度となく試合での撮影、愛くるしいルックスからグラビア撮影なども手がけてきた村上カメラマン。実は最終日前夜、香妻の優勝の可能性が高いと思っていたという。そんな思いもあって、一つ一つのプレーを追っていたのだが、特に印象深かったのが、ホール上ではなく、ある場所でのできごとだった。
「15番はパー5なのですが、香妻選手はそこでバーディが獲れなかったのです。バーディがほしいホールで獲れなかったからか、表情は厳しかった。グリーンを下りて次の16番に向かう途中でした。キャディから、『またチャンスがくるから』と言われた香妻選手は、手にしていたグローブを自分の太ももに『パシッ』とあてて、気合いを入れ直したんです」(村上カメラマン)
15番から16番に向かう途中には、写真の通り長いトンネルがあるのだが、このできごとがトンネル内で起こったとき村上カメラマンは思ったという。「2014年のミズノクラシックでプレーオフに負けたとき、長いバーディパットを決めて勝負あったと思ったのに、入れかえされた。あれは勝てる試合だっただけに、あそこから…。本当に長いトンネルの中だったと思います。この16番に向かうトンネルを出たときに光がさしたように、ようやく優勝でトンネルを抜け出せた。そんな気がしてなりません。本当におめでとうございます」(村上カメラマン)。
【写真】涙、涙の香妻琴乃優勝シーンをおさらい
2014年にブレークした香妻琴乃が、長いスランプを乗り越えてレギュラーツアー初優勝を飾った。プロ8年目の悲願に大粒の涙を流すシーンは大勢のファンの涙をも誘った。最終日、香妻に張りついて撮影をしていた村上航カメラマンは、ある風景を見て、長いスランプを思い返したという。
これまで幾度となく試合での撮影、愛くるしいルックスからグラビア撮影なども手がけてきた村上カメラマン。実は最終日前夜、香妻の優勝の可能性が高いと思っていたという。そんな思いもあって、一つ一つのプレーを追っていたのだが、特に印象深かったのが、ホール上ではなく、ある場所でのできごとだった。
「15番はパー5なのですが、香妻選手はそこでバーディが獲れなかったのです。バーディがほしいホールで獲れなかったからか、表情は厳しかった。グリーンを下りて次の16番に向かう途中でした。キャディから、『またチャンスがくるから』と言われた香妻選手は、手にしていたグローブを自分の太ももに『パシッ』とあてて、気合いを入れ直したんです」(村上カメラマン)
15番から16番に向かう途中には、写真の通り長いトンネルがあるのだが、このできごとがトンネル内で起こったとき村上カメラマンは思ったという。「2014年のミズノクラシックでプレーオフに負けたとき、長いバーディパットを決めて勝負あったと思ったのに、入れかえされた。あれは勝てる試合だっただけに、あそこから…。本当に長いトンネルの中だったと思います。この16番に向かうトンネルを出たときに光がさしたように、ようやく優勝でトンネルを抜け出せた。そんな気がしてなりません。本当におめでとうございます」(村上カメラマン)。