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“ターゲットゴルファー”がつかんだ2季ぶりの優勝 大江香織のスイングは「ツアー屈指の浮かないスイング」【辻にぃ見聞】

“ターゲットゴルファー”がつかんだ2季ぶりの優勝 大江香織のスイングは「ツアー屈指の浮かないスイング」【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2018年9月25日 17時26分

辻村氏は、大江のスイングをこう分析する。

■“浮かない選手”のスイングのヒミツは?
この大江のスイングは、こんな効果をもたらす。「クラブを振り下ろしてから、振り抜くまでの間に腕が伸びきることがありません。前傾姿勢が崩れないため、腕に余裕も出てきています。これは打ち終わったあとのフォロースルーの長さを生み出します」。

これについて辻村氏は、ボクシングでのパンチを例に挙げる。ストレートを放つ際、腕が伸びきってから当たるパンチよりも、腕が伸び切る前に当たるパンチのほうが威力をもつ。それはヒットしたあと、さらに力を押し込むことができ、より効果的に拳に力を伝えることができるからだ。

ゴルフでも、インパクトの前ではなく、その後に腕が大きく伸びる(フォロースルーが長くなる)ことで、インパクト後にさらにボールに力をかけることができる。そして、それはフェースに乗っている球の時間を長くする効果をもたらすと辻村氏は話す。

「ボールがフェースに乗っている時間が長いということは、ボールを運びやすくなる要因の一つになります。これがコントロールヒッター、ターゲットヒッターとして活躍できる理由となります」

小さい体ながら、7年間シードを守り続けた大江のスイングには、このようなヒミツがあった。

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