もちろん、タイガーとはフィールドも違えば、築いてきたものも全く違う。それでも、表が女子ゴルフの世界でゴルフの素晴らしさを体現しているのは紛れもない事実だ。
年齢で肉体が変化しやすく、生活環境の変化も多い女性アスリート、長い間、現役で活躍し続けるのは並大抵のことではない。44歳の表だけでなく、首痛で歩くこともままならない状態から復帰を果たし、41歳でウイナーズサークルに戻ってきた大山志保のような選手を、強くアピールすることの意味は極めて大きい。女性のプロスポーツ界にとっても、生涯スポーツにとっても…。ツアーにとっても、ゴルフ界全体にとっても、その視点が薄いのはさびしい限りだ。
今年、第1回大会が行われた全米シニア女子オープンは、54歳の今もまだまだ欧州レギュラーツアーでバリバリ戦っているローラ・デービースの圧勝で終わったが、2位は、58歳のジュリ・インクスターだった。このことを大海主催のUSGA(全米ゴルフ協会)も米女子ツアーも、きちんと大きくアピールしている。この視点が、日本には欠けている。
若い選手が次々に出てくる状況は、もちろん歓迎すべきこと。そればかりに偏った報道が出るのは各メディアの勝手だが、それに乗るだけでは、女子ツアーのよさも女性にとってのゴルフの魅力も伝えきれない。
LPGA広報部門の弱さは今に始まったことではない。だが、昔と違い、オフィシャルウェブサイトもあれば、SNSもある現在、自らさまざまな方向で魅力をアピールするのは当たり前のこと。ここを根本から見直す必要がある。(文・小川淳子)
年齢で肉体が変化しやすく、生活環境の変化も多い女性アスリート、長い間、現役で活躍し続けるのは並大抵のことではない。44歳の表だけでなく、首痛で歩くこともままならない状態から復帰を果たし、41歳でウイナーズサークルに戻ってきた大山志保のような選手を、強くアピールすることの意味は極めて大きい。女性のプロスポーツ界にとっても、生涯スポーツにとっても…。ツアーにとっても、ゴルフ界全体にとっても、その視点が薄いのはさびしい限りだ。
今年、第1回大会が行われた全米シニア女子オープンは、54歳の今もまだまだ欧州レギュラーツアーでバリバリ戦っているローラ・デービースの圧勝で終わったが、2位は、58歳のジュリ・インクスターだった。このことを大海主催のUSGA(全米ゴルフ協会)も米女子ツアーも、きちんと大きくアピールしている。この視点が、日本には欠けている。
若い選手が次々に出てくる状況は、もちろん歓迎すべきこと。そればかりに偏った報道が出るのは各メディアの勝手だが、それに乗るだけでは、女子ツアーのよさも女性にとってのゴルフの魅力も伝えきれない。
LPGA広報部門の弱さは今に始まったことではない。だが、昔と違い、オフィシャルウェブサイトもあれば、SNSもある現在、自らさまざまな方向で魅力をアピールするのは当たり前のこと。ここを根本から見直す必要がある。(文・小川淳子)