＜日本女子オープンゴルフ選手権 初日◇27日◇千葉カントリークラブ野田コース（6,677ヤード・パー72）＞

やはり、元世界ランク1位は強かった。海外メジャー2勝を含む米ツアー通算6勝のユ・ソヨン（韓国）。1位から陥落したといえど現在世界ランク4位の実力者は、後続に2打差をつける7アンダーで余裕の首位発進を決めた。

【写真】世界ランク1位として来日！ ユ・ソヨンの貴重なドレス姿

「すべてが噛み合っていて、バーディチャンスについたパットはほとんど決めることができた」と、7バーディ・ノーボギーの「65」。18ホール（パー72）での大会最多アンダーパー記録タイをマークし、「雨でグリーンも柔らかくなっていたので、プレーしやすくなっていたと思う」と涼しい笑顔を見せた。

「ナショナルオープンに勝つということは、その国のプライドがかかった大会に立ち向かうということ。特に気合いがはいります」と語る海外メジャーチャンプは、すでに3カ国のナショナルオープンを制覇。2009年の「中国オープン」を皮切りに、11年には「全米女子オープン」、14年には「カナディアン・パシフィック女子オープン」で優勝を挙げている。

初日の勢いを見れば、日本が4カ国目となる可能性は大いにあり得る。「この大会は何回も韓国で見ていました。セッティングもおもしろいと思っていたので、ここでプレーするのも楽しいです。もちろん、優勝したい」。世界トップランカーとしてのプライドをかけ、このまま余裕のタイトル獲得となるか。（文・谷口愛純）