脇元のこの言葉は、今回の参加者の気持ちを代弁するものだ。テスト初挑戦で合格した高卒ルーキーの吉本ここねは「頭も体力も使うし、大変な仕事が多かったです。これまでは、自分のプレーのことで頭がいっぱいで、ボランティアさんの立場に立って考えることはできなかった。これからは、一緒に付いてくれるボランティアさんに、応援してもらえるような振る舞いをしたいです」と、新たな視点が生まれたという。他に話を聞いた選手達もみな、同様の声を挙げていた。
では選手達は期間中、どんな生活を送っていたのだろうか。プロアマが行われた開幕前日の9月5日(水)に集合したキャンプ参加者は、翌日からの業務開始に備え、まずはミーティングなどに参加。大会期間中は、スタート時間に合わせ、早い日は4時50分にホテルを出発し、全員一緒のバスに乗りコース入り。それぞれが振り分けられた担当場所につき、一日の業務を行う。試合終了後は、また再び全員でバスに乗り込みホテルへ。夕飯を食べた後、ミーティングでその日の反省点や、翌日の引継ぎなどを行った
大会中、寝食をともにした選手達。学びという点以外にも、得るものは多かったようだ。その一つが同じ道を志す仲間との時間だ。プロテスト、そしてLPGA入会式以降、これだけの選手が一堂に会したのは初めて。疲れた体を同世代との時間が癒した。こちらも高卒ルーキーの廣田真優は「みんなとここまで深く関わったのは初めて。ここでたくさん話しができた。『話しづらいのかな〜』と思っていた人も、いざ話すと優しかった」と、お互いを深く知る格好の機会となった。話すことは、ゴルフのことはもちろん、趣味や話題など同世代とあって尽きない。またホテルでは“卓球大会”も行われていたそうで、自由時間はリラックスムードに包まれた。
また、メジャーに出場するトップ選手達の所作も、いい教科書になったようで、今季ステップ・アップ・ツアー1勝を挙げた“女子大生プロ”河本結は「申ジエさんをお手本にしたいです。ボギーを打っても、笑顔。一流選手になればなるほど、結果が悪くても顔に出さない。こうなりたいなって、なおさら強く思いました」。また、吉本も「みなさん優しくしてくれた。福田真未さんから、事あるごとに『ありがとうね』って言ってもらえて、すごく嬉しかった。私も『ありがとう』がいえる選手になりたいです」と、自身が目指すべき“プロ像”を垣間見たようだった。
宿泊最終日となった8日(土)のミーティングでの一幕をLPGAの松尾貴子理事は、こう明かす。「みんなに感想を話してもらったとき、一人の選手が『最初は来たくなかったけど、本当に勉強になってよかった』と涙を流しながら話していました。それを、みんなが『泣いてる、泣いてる!』って冷やかしたりして(笑)。こちらも感動して、ウルウルしてしまいました」。そして、「みんな日を追うごとに責任感が増してきました。大変さを理解してもらうことができた」と選手達の成長を感じられるキャンプとなった。
ちなみに、一番きつかった業務を選手達に聞いた際、多く耳にしたのが『キャリングボード』という答えだった。ラウンド中スコアボードを持って、ギャラリーを先導する役目だが、ホールが進むにつれ、その重みがどんどん体に響いてくる重労働だったようだ。廣田は「私が担当した日は雨がすごくて、一緒に回った子と『修行を受けているみたい』って話していました(笑)。皆さん雨のときも傘もささずにやってくれている。本当にすごいな」と、ここでも感心しきりの様子だった。
では選手達は期間中、どんな生活を送っていたのだろうか。プロアマが行われた開幕前日の9月5日(水)に集合したキャンプ参加者は、翌日からの業務開始に備え、まずはミーティングなどに参加。大会期間中は、スタート時間に合わせ、早い日は4時50分にホテルを出発し、全員一緒のバスに乗りコース入り。それぞれが振り分けられた担当場所につき、一日の業務を行う。試合終了後は、また再び全員でバスに乗り込みホテルへ。夕飯を食べた後、ミーティングでその日の反省点や、翌日の引継ぎなどを行った
大会中、寝食をともにした選手達。学びという点以外にも、得るものは多かったようだ。その一つが同じ道を志す仲間との時間だ。プロテスト、そしてLPGA入会式以降、これだけの選手が一堂に会したのは初めて。疲れた体を同世代との時間が癒した。こちらも高卒ルーキーの廣田真優は「みんなとここまで深く関わったのは初めて。ここでたくさん話しができた。『話しづらいのかな〜』と思っていた人も、いざ話すと優しかった」と、お互いを深く知る格好の機会となった。話すことは、ゴルフのことはもちろん、趣味や話題など同世代とあって尽きない。またホテルでは“卓球大会”も行われていたそうで、自由時間はリラックスムードに包まれた。
また、メジャーに出場するトップ選手達の所作も、いい教科書になったようで、今季ステップ・アップ・ツアー1勝を挙げた“女子大生プロ”河本結は「申ジエさんをお手本にしたいです。ボギーを打っても、笑顔。一流選手になればなるほど、結果が悪くても顔に出さない。こうなりたいなって、なおさら強く思いました」。また、吉本も「みなさん優しくしてくれた。福田真未さんから、事あるごとに『ありがとうね』って言ってもらえて、すごく嬉しかった。私も『ありがとう』がいえる選手になりたいです」と、自身が目指すべき“プロ像”を垣間見たようだった。
宿泊最終日となった8日(土)のミーティングでの一幕をLPGAの松尾貴子理事は、こう明かす。「みんなに感想を話してもらったとき、一人の選手が『最初は来たくなかったけど、本当に勉強になってよかった』と涙を流しながら話していました。それを、みんなが『泣いてる、泣いてる!』って冷やかしたりして(笑)。こちらも感動して、ウルウルしてしまいました」。そして、「みんな日を追うごとに責任感が増してきました。大変さを理解してもらうことができた」と選手達の成長を感じられるキャンプとなった。
ちなみに、一番きつかった業務を選手達に聞いた際、多く耳にしたのが『キャリングボード』という答えだった。ラウンド中スコアボードを持って、ギャラリーを先導する役目だが、ホールが進むにつれ、その重みがどんどん体に響いてくる重労働だったようだ。廣田は「私が担当した日は雨がすごくて、一緒に回った子と『修行を受けているみたい』って話していました(笑)。皆さん雨のときも傘もささずにやってくれている。本当にすごいな」と、ここでも感心しきりの様子だった。