でも、やっぱり「74」での優勝には納得がいかない。「オーバーパーで優勝したのなんて、ほとんどです(2016年のダイキンオーキッドレディスに続き2度目)」。この結果、不動裕理の275試合を抜く226試合目という史上最速での生涯獲得賞金10億円を突破。これについても最初は「頑張ってきた結果なので自分を褒めたい」と言っていたが、「こんな結果では褒めたくも無い」とすぐに前言を撤回した。本当に腹が立っているようだ。
だけども落ち着いて考えれば、何度勝っても1つ勝つだけで大変だということを思い出す。「毎回優勝するのは大変だと思います。1勝するためには実力全てを出し切らないといけないですからね。今週は“人間がやることではない”と思うくらい大変でした(笑)」。1勝の重みを分かっているからこそ、「74」では納得がいかないのだ。
これで賞金ランキングでも2位の申ジエ(韓国)に約3500万円の差をつけて、賞金女王の座をグッと近づけたが、「女王もまだまだ分からない。こんな結果ではもっと頑張らないと。大きい試合も残っているので」と気を引き締める。1勝するための重みも、女王になるためのつらさも。両方分かっているからこそ、まだまだ不満なのだろう。言い換えれば、それが“強さ”なのである。(文・秋田義和)
だけども落ち着いて考えれば、何度勝っても1つ勝つだけで大変だということを思い出す。「毎回優勝するのは大変だと思います。1勝するためには実力全てを出し切らないといけないですからね。今週は“人間がやることではない”と思うくらい大変でした(笑)」。1勝の重みを分かっているからこそ、「74」では納得がいかないのだ。
これで賞金ランキングでも2位の申ジエ(韓国)に約3500万円の差をつけて、賞金女王の座をグッと近づけたが、「女王もまだまだ分からない。こんな結果ではもっと頑張らないと。大きい試合も残っているので」と気を引き締める。1勝するための重みも、女王になるためのつらさも。両方分かっているからこそ、まだまだ不満なのだろう。言い換えれば、それが“強さ”なのである。(文・秋田義和)