「集中力のコントロールが本当に上手い。最終日でも、ホール間は同組で仲の良い菊地絵理香さんとリラックスしながら話していました。ですが、ショットを打つ瞬間にはピタッと集中している。このあたりの気持ちの切り替えが本当に巧み。切り替えという意味では9番でダブルボギーを叩いたのに、10番でバーディが決まった瞬間からスイッチが入るところもさすが。以前ヤマハレディースのときにも言いましたが、エンジンがかかったアンさんはもう誰にも止められません。極めつけは上がり3ホールです。ここでアンさんは一番集中できる。何故なら前半から集中力をセーブして使っていたから。経験の差が如実にでましたね」
■似ている部分の多い松田鈴英と原英莉花 足りないところは全てアン・ソンジュが持っている
一方で追い詰めたものの終盤に崩れて初優勝を逃した松田については「同じ4位タイに入った原英莉花さんと似ている部分が多い」という。
「松田さんも原さんもボールストライキング(トータルドライビング順位とパーオン率順位を合算したランキング。ショットの上手さを総合した数値)の数字が高い(松田が3位、原が5位)。つまり“飛ばせて”、“乗せられる”選手ということ。2人は実質今季が初めてのフル参戦というルーキー。それでこの順位ですからポテンシャルの高さ、将来性を感じさせます」(辻村氏)
彼女たちのショットには技術的な凄みよりも身体的な能力の高さを感じるという。「二人とも背が高く(松田が167cm、原が173cm)クラブを速く振る、という力が非常に高い。躍動感あるスイングと分厚いインパクトにセンスを感じる。だから飛ぶ。松田さんのスイングを見るとインパクトからフィニッシュまでが速い。普通の人は打ち抜いた後はフィニッシュまで緩むものですが、松田さんは緩まない。腹筋、背筋がしっかりしていて腕を速く振れるという天賦(てんぷ)の才です」
一方で課題も共通。リカバリー率(松田が70位、原が84位)、1ラウンド当たりの平均パット数(松田が94位、原が77位)が表すとおり、アプローチ、パターである。「このあたりが今後の課題になってくると思います。グリーンを外したときに1パットでいけること。それができればスコアもグッと良くなる。1打は縮まるでしょう」。もう1つが先述の集中力である。「アンさんから学ぶところは多い。松田さんも原さんも集中力のコントロールが、初優勝に向けて大事な部分になってくると思います。最後まで集中できるようにすることができれば、終盤で崩れなくなります。とはいえ、来年の出場権を得たので、今季の残り試合だけで無く、来年がとても楽しみです」
■似ている部分の多い松田鈴英と原英莉花 足りないところは全てアン・ソンジュが持っている
一方で追い詰めたものの終盤に崩れて初優勝を逃した松田については「同じ4位タイに入った原英莉花さんと似ている部分が多い」という。
「松田さんも原さんもボールストライキング(トータルドライビング順位とパーオン率順位を合算したランキング。ショットの上手さを総合した数値)の数字が高い(松田が3位、原が5位)。つまり“飛ばせて”、“乗せられる”選手ということ。2人は実質今季が初めてのフル参戦というルーキー。それでこの順位ですからポテンシャルの高さ、将来性を感じさせます」(辻村氏)
彼女たちのショットには技術的な凄みよりも身体的な能力の高さを感じるという。「二人とも背が高く(松田が167cm、原が173cm)クラブを速く振る、という力が非常に高い。躍動感あるスイングと分厚いインパクトにセンスを感じる。だから飛ぶ。松田さんのスイングを見るとインパクトからフィニッシュまでが速い。普通の人は打ち抜いた後はフィニッシュまで緩むものですが、松田さんは緩まない。腹筋、背筋がしっかりしていて腕を速く振れるという天賦(てんぷ)の才です」
一方で課題も共通。リカバリー率(松田が70位、原が84位)、1ラウンド当たりの平均パット数(松田が94位、原が77位)が表すとおり、アプローチ、パターである。「このあたりが今後の課題になってくると思います。グリーンを外したときに1パットでいけること。それができればスコアもグッと良くなる。1打は縮まるでしょう」。もう1つが先述の集中力である。「アンさんから学ぶところは多い。松田さんも原さんも集中力のコントロールが、初優勝に向けて大事な部分になってくると思います。最後まで集中できるようにすることができれば、終盤で崩れなくなります。とはいえ、来年の出場権を得たので、今季の残り試合だけで無く、来年がとても楽しみです」