OUTコースとINコースを比べて、INに難易度の高いホールが集まっているのが武蔵丘ゴルフコースの特徴。守りに入る意識が高まりやすい状況のなか、焦りが周りに伝われば、つけいるスキが生まれる。ひとつスコアを落とせば、さらに焦りが高まる。平常心でいられない状況のなかで大切なのは“自分自身の判断を、力量を、信じる力”であり、それが勝負勘がさえているといわれる選手の強さである、と辻村氏。ささきと三ヶ島の差は、グリーン上での振る舞いだった。
「単独首位からスタートした三ヶ島さんの最終日のフェアウェイキープ率は14回中14度の100%。自身の強みである曲がらないショットを披露できていたので、ショットの状態は良かったはず。ですが自分が先行して伸ばしたい、という気持ちのなか、序盤から空回りした部分は少なからずあったと思います。終盤のパッティングシーンを見ても、自信が満ちあふれている、というわけではなかった。これが優勝争いの難しさですね」
■小祝さくらは今季4度目の2位フィニッシュ、地力を固める練習力
優勝したささきを最後まで追いかけたのは、小祝さくら。背中を捉えられなかったものの、今季4度目の2位フィニッシュとなった。終盤の16番パー5でトータル10アンダーにのせて迎えた17番パー4で、3パットのボギーとしたことで3打差となり、優勝は遠のいたが、このホールはあくまでチャレンジした結果だと辻村氏。
「17番は約9mのバーディパットを1.5mオーバーさせ、返しは外しましたが、指導するコーチの立場として、ファーストパットで手前にショートさせなかったことが重要だと思っています。勝負しにいった結果の3パット、守りにいった3パットであれば、当然前者に価値がある。この場面でしっかりとカップを越えてきたからこそ、最終18番でのバーディがある」
小祝は「ゴルフ5レディス」で申ジエ(韓国)にプレーオフで敗れて2位、翌週の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」も好調を維持して6位フィニッシュしたが、以後、9月半ばからはショットに乱れがあったという。だが、どんな日でも休まず練習に励むことで、今大会までの全試合出場(34試合)を続けながら、終盤になってまで結果を残すことができている。
「単独首位からスタートした三ヶ島さんの最終日のフェアウェイキープ率は14回中14度の100%。自身の強みである曲がらないショットを披露できていたので、ショットの状態は良かったはず。ですが自分が先行して伸ばしたい、という気持ちのなか、序盤から空回りした部分は少なからずあったと思います。終盤のパッティングシーンを見ても、自信が満ちあふれている、というわけではなかった。これが優勝争いの難しさですね」
■小祝さくらは今季4度目の2位フィニッシュ、地力を固める練習力
優勝したささきを最後まで追いかけたのは、小祝さくら。背中を捉えられなかったものの、今季4度目の2位フィニッシュとなった。終盤の16番パー5でトータル10アンダーにのせて迎えた17番パー4で、3パットのボギーとしたことで3打差となり、優勝は遠のいたが、このホールはあくまでチャレンジした結果だと辻村氏。
「17番は約9mのバーディパットを1.5mオーバーさせ、返しは外しましたが、指導するコーチの立場として、ファーストパットで手前にショートさせなかったことが重要だと思っています。勝負しにいった結果の3パット、守りにいった3パットであれば、当然前者に価値がある。この場面でしっかりとカップを越えてきたからこそ、最終18番でのバーディがある」
小祝は「ゴルフ5レディス」で申ジエ(韓国)にプレーオフで敗れて2位、翌週の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」も好調を維持して6位フィニッシュしたが、以後、9月半ばからはショットに乱れがあったという。だが、どんな日でも休まず練習に励むことで、今大会までの全試合出場(34試合)を続けながら、終盤になってまで結果を残すことができている。