コーチの黒宮幹仁氏が、悪癖が出るとどうなるかを補足する。「アプローチのような短い振り幅であっても、アーリーリリースしてしまうと変にシャフトにストレスをかけてしまい、最下点の位置とかフェースの向きがずれてくる。また、アーリーリリースした場合、変にヘッドが加速してしまうので、手元を止めてブレーキをかけるしかなくなるんです。そうなるとスピンをコントロールできなくなり、止めたいときは止める、転がしたいときは転がすということができない。今年、100ヤード以内でそういった場面がよく見受けられました。グリーンに乗ってもスピンで戻りすぎてこぼれてしまったり。そこが改善できれば、ショットもイメージがついてきますから」
改善のために行っているのが2つのドリル。まずは片手でのバンカーショット。何故ならアーリーリリースしてしまえば、ダフってしまうから。また、松田の場合、左手は上手く使えているので、リズムを養う意味でも用いている。
もう1つが、フジクラの特製練習用シャフトを差したウェッジでのアプローチ練習。このシャフトはカーボン製で硬度がとても軟らかく、松田曰く「ぐにゃぐにゃ」。リズム良く打たなければ、シャフトが変にしなってしまいアプローチどころではなくなってしまう。これを「スピードの感覚を養ってもらいたい」(黒宮氏)と「マスターズGCレディース」の週から取り入れ、リズムを体で覚えている。
すでに最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の出場権もほぼ手中に収め、悲願の初優勝に向かって邁進中の松田。課題が改善されれば、さらなる高みが見えてくる。(文・秋田義和)
改善のために行っているのが2つのドリル。まずは片手でのバンカーショット。何故ならアーリーリリースしてしまえば、ダフってしまうから。また、松田の場合、左手は上手く使えているので、リズムを養う意味でも用いている。
もう1つが、フジクラの特製練習用シャフトを差したウェッジでのアプローチ練習。このシャフトはカーボン製で硬度がとても軟らかく、松田曰く「ぐにゃぐにゃ」。リズム良く打たなければ、シャフトが変にしなってしまいアプローチどころではなくなってしまう。これを「スピードの感覚を養ってもらいたい」(黒宮氏)と「マスターズGCレディース」の週から取り入れ、リズムを体で覚えている。
すでに最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の出場権もほぼ手中に収め、悲願の初優勝に向かって邁進中の松田。課題が改善されれば、さらなる高みが見えてくる。(文・秋田義和)