今季のツアー優勝者に“優勝に貢献した”ギア、“さらなる可能性を感じる”ギアを語ってもらう『私の推薦するギア』。今回は「ウォルマートNWアーカンソー選手権」、「TOTOジャパンクラシック」と米国ツアーで初優勝を含む2勝を挙げた畑岡奈紗が使用するハイブリッド『スリクソン Z H85 ハイブリッド』を紹介。

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元々バッグに入れているUTは3番のみの畑岡。今年の夏からプロに配布された新モデル『85シリーズ』はメーカーと相談した上で、「賞金女王争いをしていたため、無理に変えることなく、オフに入念なテストを行って入れる予定です」（ダンロップ関係者）と主に以前のモデルを継続して使用していた。しかし、このハイブリッドだけは「スコットランド女子オープン」で試し、即導入した。

替えた理由として畑岡は、「すごく構えやすいのと、UTはボールをコントロールしやすいかどうかがポイント。それがうまくできるのが決め手になりました」と解答。その言葉通り、日本で唯一行われた米公式戦のTOTOでも強さを発揮した。

飛距離の出る畑岡だけあって「パー4のセカンドで使うことはありません」と話すが、わずかに1本しかないハイブリッドの用途は様々。「ティショットで刻むときが2割くらい、パー5でのレイアップが5割くらい、あとはパー5のセカンドで狙ったりという感じです」と多岐にわたる。

米ツアーの過酷なセッティングでもハイブリッドで攻めていけるのは、「グリーンに直接落ちても、止まってくれる」から。ボールが高く上がるからこそ。来年も日本と米国で“ハイブリッド”な活躍を見せて欲しい。