上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が、女子プロの中でも特に“うまい!”と思う選手のプレーをピックアップし解説する「女子プロの匠」。今回は菊地絵理香のアプローチをチョイス。
アマチュア必見 菊地絵理香の美しき“寄せ”【連続写真】
菊地は今季未勝利ながらも約7500万円を獲得。この数字は未勝利で稼いだ額としては、2010年の馬場ゆかり、15年の上田桃子、14年のイ・ナリ(韓国)、原江里菜に次ぐ歴代5番目。優勝こそ無かったものの、いかにこの1年間安定して上位に入っていたかが分かる。
特筆すべきは上位に入った大会。トップ10に入ったのは葛城ゴルフ倶楽部で行われる「ヤマハレディース」や小樽カントリー倶楽部で行われる「ニトリレディス」、そして「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」、「日本女子オープン」など。難コースや難セッティングでより強さを発揮した。
難しい舞台で上位に行けるゴルフを支えているのがアプローチだ。アン・ソンジュや申ジエ(ともに韓国)のように多彩な技を見せるタイプではないが、着実にピンに絡め、時にはチップインを奪う“寄せ”はツアーでも屈指。辻村氏が「絶対に寄せたいアプローチを取りこぼさない選手。ピッチエンドランのイージーチップが本当にうまい」と太鼓判を押す匠を解説してもらった。
まず、辻村氏が着目したのが右手首の角度。アドレスでつくった角度が、フィニッシュまで一切変わらない点だ。「イージーチップでは右手首の角度を最後までほどいてはいけません。ほどくということは“打った”という証し。アプローチは打つわけではなく、フェースに乗せて送るものだからです」。アプローチは球の高さ、落としどころ、スピンコントロールを操れなければ寄せることができない。「手首の動きがバラバラだと、この3つのコントロールが難しくなる。つまり安定しない、ということ」。菊地のように再現性の高い“寄せ”をするためには手首の角度の固定が不可欠だ。
アマチュア必見 菊地絵理香の美しき“寄せ”【連続写真】
菊地は今季未勝利ながらも約7500万円を獲得。この数字は未勝利で稼いだ額としては、2010年の馬場ゆかり、15年の上田桃子、14年のイ・ナリ(韓国)、原江里菜に次ぐ歴代5番目。優勝こそ無かったものの、いかにこの1年間安定して上位に入っていたかが分かる。
特筆すべきは上位に入った大会。トップ10に入ったのは葛城ゴルフ倶楽部で行われる「ヤマハレディース」や小樽カントリー倶楽部で行われる「ニトリレディス」、そして「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」、「日本女子オープン」など。難コースや難セッティングでより強さを発揮した。
難しい舞台で上位に行けるゴルフを支えているのがアプローチだ。アン・ソンジュや申ジエ(ともに韓国)のように多彩な技を見せるタイプではないが、着実にピンに絡め、時にはチップインを奪う“寄せ”はツアーでも屈指。辻村氏が「絶対に寄せたいアプローチを取りこぼさない選手。ピッチエンドランのイージーチップが本当にうまい」と太鼓判を押す匠を解説してもらった。
まず、辻村氏が着目したのが右手首の角度。アドレスでつくった角度が、フィニッシュまで一切変わらない点だ。「イージーチップでは右手首の角度を最後までほどいてはいけません。ほどくということは“打った”という証し。アプローチは打つわけではなく、フェースに乗せて送るものだからです」。アプローチは球の高さ、落としどころ、スピンコントロールを操れなければ寄せることができない。「手首の動きがバラバラだと、この3つのコントロールが難しくなる。つまり安定しない、ということ」。菊地のように再現性の高い“寄せ”をするためには手首の角度の固定が不可欠だ。