今季優勝した選手のスイングから強さの要因、そしてアマチュアが参考にすべき部分を探る“Playback LPGATour2018”第5回は「KKT杯バンテリンレディス」で優勝した比嘉真美子。今季は1勝にとどまったが、抜群のショット力でツアーを牽引し、賞金ランキング4位と自己最高位で終えた。そんなショットメーカーのスイングを、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が解説する。
右ヒジで作る“V”が比嘉真美子のショットを支える【スイング連続写真】
今年、比嘉が活躍できた理由について辻村氏は「今までは飛んで曲がっていたから成績が出なかった。今年は飛んで曲がらなくなったことが一番大きい。正確に遠くに飛ぶようになったことが飛躍の要因」と断言する。
スタッツを見ると差は歴然だ。17年はドライバーのうまさを示すトータルドライビング(ドライビングディスタンス順位とフェアウェイキープ率順位を合算したランキング)は32位だったが、今年は4位と急浮上。パーオン率も16位から2位と大きく向上した。付け加えるならば、ドライビングディスタンスも7位から3位にランクアップ。数字にして約6ヤードも伸びている。
そんな“飛んで曲がらない”を実現したのが、ダウンスイング時に作られる右ヒジの角度だという。「今年は切り返しからクラブを下ろしてくるときに、後頭部の後ろにシャフトがある。去年まではもうこの時点でコックがほどけていた。だからシャフトは、もう腕の延長線上にあったんですよね。だからタイミングが合っていなかった」。いわゆるアーリーリリースとなっていたことが、飛ばなくなっていた理由でもあった。
この時に作られる“タメ”が飛距離を生み出すのである。「しっかりと力をタメているのが分かるのが、切り返しから右ヒジが下にグンとくるときにできるV字の深い角度。手首とシャフトのアングルと、右ヒジが体にくっついてくる形が、トップよりもなお絞り切れている。このためたパワーをインパクトで爆発させることで、より力強い球を生み出しているのです」。飛ばしたいアマチュアのみなさん! ぜひ、この角度を参考に。
右ヒジで作る“V”が比嘉真美子のショットを支える【スイング連続写真】
今年、比嘉が活躍できた理由について辻村氏は「今までは飛んで曲がっていたから成績が出なかった。今年は飛んで曲がらなくなったことが一番大きい。正確に遠くに飛ぶようになったことが飛躍の要因」と断言する。
スタッツを見ると差は歴然だ。17年はドライバーのうまさを示すトータルドライビング(ドライビングディスタンス順位とフェアウェイキープ率順位を合算したランキング)は32位だったが、今年は4位と急浮上。パーオン率も16位から2位と大きく向上した。付け加えるならば、ドライビングディスタンスも7位から3位にランクアップ。数字にして約6ヤードも伸びている。
そんな“飛んで曲がらない”を実現したのが、ダウンスイング時に作られる右ヒジの角度だという。「今年は切り返しからクラブを下ろしてくるときに、後頭部の後ろにシャフトがある。去年まではもうこの時点でコックがほどけていた。だからシャフトは、もう腕の延長線上にあったんですよね。だからタイミングが合っていなかった」。いわゆるアーリーリリースとなっていたことが、飛ばなくなっていた理由でもあった。
この時に作られる“タメ”が飛距離を生み出すのである。「しっかりと力をタメているのが分かるのが、切り返しから右ヒジが下にグンとくるときにできるV字の深い角度。手首とシャフトのアングルと、右ヒジが体にくっついてくる形が、トップよりもなお絞り切れている。このためたパワーをインパクトで爆発させることで、より力強い球を生み出しているのです」。飛ばしたいアマチュアのみなさん! ぜひ、この角度を参考に。