クラブ契約を結ぶテーラーメイドの最新モデル『M5ドライバー』『M6ドライバー』は、開幕戦に早速投入するプロが多かったが、諸見里はあえて旧モデルの『M4ドライバー』を選択。「クラブを調整しているなかで『M5』を打ったときの弾道も良かったのですが、初日、2日目と雨予報のなか、高く上がる方がいいと思ったので『M4』のままでいきました」との判断だったが、フェアウェイキープは14ホールで11回と、昨年同様のドライバーが今大会初日も力になった。

18年は開幕戦で好成績を残しながら、以後は予選落ちも多く、賞金ランキングは88位（673万9333円）。19年はQTランキング68位で出場試合は限られる。それだけに、ホステスプロとして推薦出場と今大会にかける思いは強い。「本当に（私を）育てていただいた試合。ケガをしたり、体調が悪かったりという状況があったなかで、ここまでゴルフをさせていただいているのは、ダイキン工業所属になったからこそです。そのなかでの恩返しは、やっぱり“ここ”で成績を出すことだと思っているので、精いっぱい全力でいきたい。普段なら大事にいきたいという気持ちが強くなりすぎますが、今年は自信を持って勝負することに徹したいです」。昨年以上の結果が、所属先への最大の恩返しになる。（文・標英俊）