ドライバーを頻繁に替えるソンジュ選手は、『ティショットはコンディションによって日替わりするもの』と考えるタイプで、男子プロでいえば池田勇太選手に一番近い。かつて2本のドライバーを駆使して2006年の「マスターズ」を制したフィル・ミケルソン(米国)も似たタイプと言えるかもしれません。毎日ゴルフをやっている一流プロでさえ、ティショットは水物であり、コースレイアウトとかコンディションによってドライバーは補欠がいるべきクラブ、と思っているということです。
開幕戦ではキャロウェイの『エピック フラッシュ サブゼロ』、テーラーメイドの『M5』、PINGの『G410』と3種類のドライバーを使用しました。状況によって替えたのもありますが、それぞれのドライバーのテスト的な意味合いもあると思います。中でも一番は、ダイキンに関しては“天候”でしょうね。風に強いクラブ、雨が降ってぬかるんでランが出ない状況でもキャリーが出て飛ぶクラブを探った。この3本が今年のエース候補でしょう。それをアドレナリンが出ていたり、晴れたり大雨が降ったりと幾度となく状況が変わる実戦でテストした。
ソンジュ選手は以前エースドライバーが割れて悩んでいる選手に「プロなんだからある程度のクラブを打てなきゃダメ」と言ったと聞きました。「ある程度打てなきゃいけないって発言しているくせに、なんでドライバーをコロコロ変えるのだろう」と一見矛盾した話に聞こえます。ただ、この言葉の裏には「ある程度は人間がやるべき。ある程度以上はクラブがやるべき」というものがあります。「こういう球を打ちたい」というのが明確にあって、その中で自分のできる以上のことはドライバーのスペックに託す。だからコロコロ替えているといってもドライバーで迷っているわけではない、ということです。
彼女の場合はウェッジ選びにも同じことが見てとれます。開幕戦で昨年一度も使っていないゲージデザインを入れていました。昨年10月のマスターズGCでも「夏の芝と秋の芝で変わる」と、それまでのモダートからミズノプロの『S18』にスイッチしていましたからね。ドライバー、ウェッジ両方に共通するのはスピン量のコントロールだと思っています。ある程度は自分でやるけど、打ち方が決まっている中で、芝に合わせて理想のスピンをかけられるウェッジに替えているのだと思います。
一方でアイアンは一年間替えませんでした。彼女はアイアンに対して、適正な距離を一番に求め、番手の縦のバラつきを徹底的に嫌がっているな、という風に感じます。そこは自分でコントロールできる部分。何番で何ヤードで飛ぶかいうことを常に体の中にインプットしておきたいから、アイアンに関してはほとんど替えないのでしょう。逆に言えばアイアンというセッティングの“軸”があるから、ゴルフが大崩れすることがない。それは他のクラブを試せるという裏返しでもあります。
このような“日替わりドライバー”を試していただきたいのは、ソンジュ選手のようにエースアイアンが決まっていて、スイングも固まっている人。その中でコースや天候などの状況によって求めるボールが違うタイプの方にオススメです。その際、色々なドライバーのなかで見てもらいたいのはスピン量と打ち出し角。トータル飛距離や初速ばかりに目がいきがちですが、そこを把握しておくことで、その日の相棒を決められやすくなると思いますよ!
開幕戦ではキャロウェイの『エピック フラッシュ サブゼロ』、テーラーメイドの『M5』、PINGの『G410』と3種類のドライバーを使用しました。状況によって替えたのもありますが、それぞれのドライバーのテスト的な意味合いもあると思います。中でも一番は、ダイキンに関しては“天候”でしょうね。風に強いクラブ、雨が降ってぬかるんでランが出ない状況でもキャリーが出て飛ぶクラブを探った。この3本が今年のエース候補でしょう。それをアドレナリンが出ていたり、晴れたり大雨が降ったりと幾度となく状況が変わる実戦でテストした。
ソンジュ選手は以前エースドライバーが割れて悩んでいる選手に「プロなんだからある程度のクラブを打てなきゃダメ」と言ったと聞きました。「ある程度打てなきゃいけないって発言しているくせに、なんでドライバーをコロコロ変えるのだろう」と一見矛盾した話に聞こえます。ただ、この言葉の裏には「ある程度は人間がやるべき。ある程度以上はクラブがやるべき」というものがあります。「こういう球を打ちたい」というのが明確にあって、その中で自分のできる以上のことはドライバーのスペックに託す。だからコロコロ替えているといってもドライバーで迷っているわけではない、ということです。
彼女の場合はウェッジ選びにも同じことが見てとれます。開幕戦で昨年一度も使っていないゲージデザインを入れていました。昨年10月のマスターズGCでも「夏の芝と秋の芝で変わる」と、それまでのモダートからミズノプロの『S18』にスイッチしていましたからね。ドライバー、ウェッジ両方に共通するのはスピン量のコントロールだと思っています。ある程度は自分でやるけど、打ち方が決まっている中で、芝に合わせて理想のスピンをかけられるウェッジに替えているのだと思います。
一方でアイアンは一年間替えませんでした。彼女はアイアンに対して、適正な距離を一番に求め、番手の縦のバラつきを徹底的に嫌がっているな、という風に感じます。そこは自分でコントロールできる部分。何番で何ヤードで飛ぶかいうことを常に体の中にインプットしておきたいから、アイアンに関してはほとんど替えないのでしょう。逆に言えばアイアンというセッティングの“軸”があるから、ゴルフが大崩れすることがない。それは他のクラブを試せるという裏返しでもあります。
このような“日替わりドライバー”を試していただきたいのは、ソンジュ選手のようにエースアイアンが決まっていて、スイングも固まっている人。その中でコースや天候などの状況によって求めるボールが違うタイプの方にオススメです。その際、色々なドライバーのなかで見てもらいたいのはスピン量と打ち出し角。トータル飛距離や初速ばかりに目がいきがちですが、そこを把握しておくことで、その日の相棒を決められやすくなると思いますよ!