ポイントは“静”と“動”。「去年まではスイング中の体重移動を大きくしていましたが、今年はその幅を小さくしています。その上で意識しているのは、体の両サイドの引っ張り合いです。例えば、左腰は思いっきり回しても、下半身は止める。その引っ張り合いがパワーを生みますし、体の左右の動きも大きくないのでショットの精度が上がる。これが理想です」と、今季は270、あわよくば平均280ヤードを目指す。
会場の練習場には、主催のPRGRが展開するサイエンスフィットのコーナーがあり、診断を受けた葭葉の強みは「アドレスとインパクトの位置がほぼ一緒だといわれました」と、再現性が高まっているという。「スイングの細かな部分もそうですが、ヘッドがまっすぐに戻ってくることに意識をもっていきます」と、ヘッドの軌道が大事と力説する。
体が動きすぎれば、ヘッドの軌道もブレる。「特にいけないのがダウンスイングでクラブが寝て下りてくること。あおり打ちの原因にもなりますし、右へのプッシュアウトも出やすくなってしまいますから」と、ヘッドをとにかくリズムよく、まっすぐにボールに当てるという基本中の基本を重視する。
そのために行っているのは、「あまり自分のスイング動画は見ません。見ると、『オーバースイングになってしまっている』など、いまの飛ばしに役立っている部分を治してしまいたくなるからです」という葭葉。スイングのいち部分を修正するより、体の動きの制御をうまく使い、あくまでもヘッドを理想の軌道で走らせることに意識を集中させている。
「飛ばし屋は曲がる、というイメージを変えたいんです。狭いホールでもおそるおそる振りたくない。思い切りよく振って、ヘッドスピード50m/秒を目指したい。今は振って49くらいなので」。シード選手として迎える5年目のシーズン。「昔はここまでできると思っていなかった。今年はいい1年にしたいですね」と飛ばしナンバー1とともに、16年以来のツアー2勝目も視野に入れる。(文・高桑均)
会場の練習場には、主催のPRGRが展開するサイエンスフィットのコーナーがあり、診断を受けた葭葉の強みは「アドレスとインパクトの位置がほぼ一緒だといわれました」と、再現性が高まっているという。「スイングの細かな部分もそうですが、ヘッドがまっすぐに戻ってくることに意識をもっていきます」と、ヘッドの軌道が大事と力説する。
体が動きすぎれば、ヘッドの軌道もブレる。「特にいけないのがダウンスイングでクラブが寝て下りてくること。あおり打ちの原因にもなりますし、右へのプッシュアウトも出やすくなってしまいますから」と、ヘッドをとにかくリズムよく、まっすぐにボールに当てるという基本中の基本を重視する。
そのために行っているのは、「あまり自分のスイング動画は見ません。見ると、『オーバースイングになってしまっている』など、いまの飛ばしに役立っている部分を治してしまいたくなるからです」という葭葉。スイングのいち部分を修正するより、体の動きの制御をうまく使い、あくまでもヘッドを理想の軌道で走らせることに意識を集中させている。
「飛ばし屋は曲がる、というイメージを変えたいんです。狭いホールでもおそるおそる振りたくない。思い切りよく振って、ヘッドスピード50m/秒を目指したい。今は振って49くらいなので」。シード選手として迎える5年目のシーズン。「昔はここまでできると思っていなかった。今年はいい1年にしたいですね」と飛ばしナンバー1とともに、16年以来のツアー2勝目も視野に入れる。(文・高桑均)