辻村氏は、かつて荒川氏から言われた、『目で見えているものだけを追い求めていると、人生の半分は損するよ』という言葉を指導者となった今、自らの指針にしている。「言われた当時はその真意は分からなかったけど、今分かるようになりました。追い求めるべき形のないもの、それが“心”なんです」。それだけに今回の上田の優勝には大きな意味があった。
この日、墓前を訪れた後、昼食時に荒川氏の弟・富男氏に祝勝会をしてもらったという辻村氏は、兄の博氏とともに野球道を追求してきた富男氏に、打撃の神髄を聞いた時も、こんな答えが返ってきたという。『心でしょ』と。これからも信念を曲げず、“荒川流”を追い求める。
手の痛みに耐えて、申ジエ(韓国)との死闘を制した上田。これからも“心・技・体”を追い求め、天国の荒川氏を喜ばせる勝利を挙げ続ける。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアンツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアンツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、小祝さくら、永井花奈、藤崎莉歩、松森彩夏、山村彩恵などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
この日、墓前を訪れた後、昼食時に荒川氏の弟・富男氏に祝勝会をしてもらったという辻村氏は、兄の博氏とともに野球道を追求してきた富男氏に、打撃の神髄を聞いた時も、こんな答えが返ってきたという。『心でしょ』と。これからも信念を曲げず、“荒川流”を追い求める。
手の痛みに耐えて、申ジエ(韓国)との死闘を制した上田。これからも“心・技・体”を追い求め、天国の荒川氏を喜ばせる勝利を挙げ続ける。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアンツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアンツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、小祝さくら、永井花奈、藤崎莉歩、松森彩夏、山村彩恵などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。