今季4戦目を終えた国内女子ツアーは、河本結の優勝で、14年ぶりに開幕から4試合連続で日本選手が優勝を挙げた。上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が、ここまでの試合で気になった選手をピックアップ!
“花”と“華”【アクサレディス・フォトギャラリー】
■数年で大きく進化を遂げたルーキー
昨年、3度目の挑戦でプロテストに合格した脇元華。17年のQTはエントリーミスで出場できずに台湾ツアーのQTを受験。18年5月にその異国の地で初優勝と“回り道”をしてきたが、ここでの経験が脇元を大きく成長させた。「プロになる前の彼女の練習を見たことがありますが、当時は球が非常に弱く、プロとしては厳しいレベルだと感じました。ですが、球は力強くなっているし、“飛ばない”というレベルから中距離ヒッターくらいのレベルになっている」。脇元自身、海外ツアーの経験で飛距離の重要さを痛感。「この2、3年で10〜15ヤードほど伸びたと思います」と飛距離アップを目指している。
「経験のないルーキーが春先に成績を出すのは難しい。それでも開幕から4試合連続で結果を出しているのはすごいことです」と前置きしたうえで、「さらに良くなって欲しいので、敢えて」と辻村氏がいうのが、身長174cmという大きな体を生かしきれず、球に十分なパワーが伝えられていないこと。「切り返しから早く左サイドが抜けてしまっていて、ウェイトをボールにぶつけられていないんです。左腰、左肩が開いてしまい、腕で振っているようになってしまう。体の割にエネルギーの効率が良くないので、そこを改善できれば、もっと楽に振れてヘッドスピードもさらに上がると思います」
■自身の努力と“ゴルフの聖地”宮崎が生んだ期待の新星
成長を遂げたのは経験だけではなく、努力の結果。「向上心が強い選手。以前宮崎フェニックスで練習しているのを見ましたが、朝から晩までゴルフと向き合っていました」。朝からパター、アプローチ、ショット練習、それが終わればラウンドを回り、さらにはトレーニング。「日本で一番ともいえる練習場でバランスの良い練習をして、総合力やマネジメント力が上がったのだと感じました」。整ったゴルフ環境での努力の積み重ねが脇元を育てた。
「開幕から見ていると、スコアの作り方がうまくなってボギーを叩かなくなりました。自分のゴルフを理解しているのがわかります。まだまだ足りないものはたくさんありますが、2年間の悔しさを跳ね返したいというバネも見えた。まずはシードをしっかり獲って、どんどん力をつけていってほしいですね」
“花”と“華”【アクサレディス・フォトギャラリー】
■数年で大きく進化を遂げたルーキー
昨年、3度目の挑戦でプロテストに合格した脇元華。17年のQTはエントリーミスで出場できずに台湾ツアーのQTを受験。18年5月にその異国の地で初優勝と“回り道”をしてきたが、ここでの経験が脇元を大きく成長させた。「プロになる前の彼女の練習を見たことがありますが、当時は球が非常に弱く、プロとしては厳しいレベルだと感じました。ですが、球は力強くなっているし、“飛ばない”というレベルから中距離ヒッターくらいのレベルになっている」。脇元自身、海外ツアーの経験で飛距離の重要さを痛感。「この2、3年で10〜15ヤードほど伸びたと思います」と飛距離アップを目指している。
「経験のないルーキーが春先に成績を出すのは難しい。それでも開幕から4試合連続で結果を出しているのはすごいことです」と前置きしたうえで、「さらに良くなって欲しいので、敢えて」と辻村氏がいうのが、身長174cmという大きな体を生かしきれず、球に十分なパワーが伝えられていないこと。「切り返しから早く左サイドが抜けてしまっていて、ウェイトをボールにぶつけられていないんです。左腰、左肩が開いてしまい、腕で振っているようになってしまう。体の割にエネルギーの効率が良くないので、そこを改善できれば、もっと楽に振れてヘッドスピードもさらに上がると思います」
■自身の努力と“ゴルフの聖地”宮崎が生んだ期待の新星
成長を遂げたのは経験だけではなく、努力の結果。「向上心が強い選手。以前宮崎フェニックスで練習しているのを見ましたが、朝から晩までゴルフと向き合っていました」。朝からパター、アプローチ、ショット練習、それが終わればラウンドを回り、さらにはトレーニング。「日本で一番ともいえる練習場でバランスの良い練習をして、総合力やマネジメント力が上がったのだと感じました」。整ったゴルフ環境での努力の積み重ねが脇元を育てた。
「開幕から見ていると、スコアの作り方がうまくなってボギーを叩かなくなりました。自分のゴルフを理解しているのがわかります。まだまだ足りないものはたくさんありますが、2年間の悔しさを跳ね返したいというバネも見えた。まずはシードをしっかり獲って、どんどん力をつけていってほしいですね」