＜ヤマハレディースオープン葛城 3日目◇6日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース（静岡県）◇6,564ヤード・パー72＞

開幕から続く日本人選手の連勝が、ついに止まるかもしれない。後続に3打差のトータル4アンダー・単独首位に浮上したのは、昨年覇者のアン・ソンジュ（韓国）。そして、粘り強く上位を維持しているのが、今季から日本ツアーに参戦しているペ・ソンウ（韓国）だ。

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昨年の韓国ツアー賞金ランキングで2位、世界ランキングは現在40位という実力者。今季はQTランキング14位の資格で参戦し、「ヨコハマタイヤ PRGRレディス」では6位タイに入った。「風もグリーンも、日本と韓国では全然違うのでまだ全然慣れません…」と言いながらも、3日目を終えてトータルイーブンパー・3位タイ。「難しいコースは得意！…かもしれません（笑）」と難関コースを舞台に優勝争いに名乗りを上げた。

日本ツアーを選んだ理由は大の親日家ということもあるが、「大山志保さんが憧れなんです。大山さんのように長くキャリアを続けていきたいし、そう考えたらまずは環境の似ている日本で戦っていくのがいいと思った」と語った。この日はその大山と同組でのラウンド。「色々勉強になったし、一緒に回れて本当に嬉しかったです」とホールアウト後は疲れも見せず笑顔がこぼれた。

本大会で日本勢が優勝すれば、2005年以来となる開幕5連勝。これについては、「やっぱり自国のツアーで日本人選手が勝つと盛り上がりますよね。私たちも一緒に頑張って、さらに盛り上げて行けたらと思います」と控えめな姿勢で頂点を見据えるソンウ。韓国2位の“ルーキー”が真価を発揮するのはこれからだ。（文・谷口愛純）