＜ヤマハレディースオープン葛城 3日目◇6日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース（静岡県）◇6,564ヤード・パー72＞

「予選通るぞという気持ちでした」。その言葉とは裏腹に、首位と4打差で優勝争いに加わったのが成田美寿々だ。本大会にはプロ入り後5度出場しているが、そのうち予選落ちが3度。自ら「苦手」と口にするほど相性はよくなかった。

当のアリヤは米国で奮闘中【写真】


加えて、今季に入ってからはパターが不調。「3パットもいっぱいやっているし、4パットもあった」と振るわなかったが、転機が突然訪れる。「おもしろくて、Tポイントの最終日に夢で（アリヤ）ジュタヌガーンが出てきて、日本語で“悩んでるの？これ使ってみなよ”って中尺グリップのパターを貸してくれたんです（笑）」と、神のお告げのごとく夢に登場したのは、世界ランク2位のアリヤ・ジュタヌガーン（タイ）。それをきっかけに、マレット型のパターに通常よりも長い中尺用グリップを使用すると、「今週は3パットを1回もしていないので、それがいいスコアの要因」とトータルイーブンパー・3位タイに急浮上した。

ちなみに、なぜジュタヌガーンなのかと聞いてみると「海外トップ選手で一番一緒に回っているのがジュタヌガーンだからですかね（笑）。あんなにパワーがあるのに、すごくパターがうまい。繊細なタッチで優しく打つので、いいなと思ってた」と明かした。

単独首位に立つ昨年覇者のアン・ソンジュ（韓国）とは4打差。今季ここまで続いている日本人選手の連勝記録を守るべく、残る1日をかけぬける。