＜サントリーレディスオープンゴルフトーナメント　初日＞◇10日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(6,499ヤード・パー72)

　「サントリーレディスオープン」の会場である六甲国際ゴルフ倶楽部は江連忠ゴルフアカデミーのホームコース。いまや門下生のエースに成長した諸見里しのぶ、そして元門下生の上田桃子が勝手知ったる庭で奮闘した。

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　INスタートの諸見里はスタートの10番をバーディとすると、13番、14番と連続バーディ。連覇に向け順調にスコアを伸ばしていく。その後2つのボギーを叩くも2アンダーと上々のスコアで前半を終える。風が強まった後半は2番でスコアを落としバーディを奪えなかったものの、終盤はパーセーブを切らさず1アンダーでホールアウト。首位と3打差の5位タイと好スタートを切った。5アンダーを目標にしていたという諸見里だが、「いつも初日出遅れているので、何とか赤字(アンダー)で終われて良かった」とこの日のスコアに満足といった様子。「上を見ていっぱいバーディとって、スコアを伸ばしていきたい」と明日に向け気合いを入れ直した。

　力強く明日を見据えた諸見里に対し、14位タイで初日を終えた上田の表情は冴えない。この日は出入りの激しいゴルフで1オーバー。しかし、ヒザに爆弾を抱えてのプレーを続ける上田にとって今はこれがいっぱいいっぱいだ。「ショットがひどかったので苦しい。でも今週がふんばり所と言い聞かせて回ってました」とコメントからも状態の悪さが伝わってくるが、元ホームコースで無様なプレーは出来ない。「どんなひどいショットでもこれが今なのでと気持ち切りかえて…」ヒザのケガも全部ひっくるめて“今の上田桃子のゴルフ”。すべてを受け入れて、強い気持ちでプレーしていくしかない。

　ひとまず胸をなでおろした諸見里と苦しむ上田。コースのすべてを知り尽くした2人はそれぞれどんな戦いを見せるのか。長い戦いはまだ始まったばかりだ。