トーナメント会場で、選手の印象的な言葉や、プライベートシーンなどを耳にする機会が多い現場記者。そのなかで『あの時、何を考えていたの？』、『今ハマっているものは？』、『プロの悩みって？』…のような選手の素の表情やツアーの舞台裏が垣間見える、ちょっと“パンチ”の効いた（？）話をお届け！【フジサンケイレディスクラシック 】

丹萌乃も猛追！誰が勝つか分からない川奈決戦は最終章へ【リアルタイムフォト】

タイガー・ウッズ（米国）優勝に沸いた今年のマスターズ。その余波は、女子ツアー会場にも波及しているよう。それは、こんなシーンからもうかがえた。

開幕前、ブリヂストンと用品使用契約を結ぶ丹萌乃のもとに、紙袋を持って近づくメーカーのツアー担当者。大会で使用するボールを、「いやー、確保苦労したよ。あってよかった！」という言葉とともに手渡していた。

丹は先週の「KKT杯バンテリンレディス」から同社の「ツアーBXS」を使用。ウッズがオーガスタで使用したこともあって、注目急上昇中のボールだ。マスターズと同週に行われた「スタジオアリス女子オープン」の時に変更をお願い。丹いわく「ウッズ選手のマネをしたわけじゃないですよ」と、優勝にあやかろうとした…ということではないが、変更のタイミングとしてなかなかのものだ。

担当者に話を聞くと、「今社内で（ツアーBXSの）在庫の奪い合いなんです。選手用のものを確保するのも大変で…。丹選手はウッズ優勝前から言っていたので手に入りましたが、これから急に言われるとどうなることやら」と汗。選手の希望を叶え、最高のパフォーマンスをしてもらえるよう奔走する関係者の姿を見た一幕だった。