毎週、ゴルフツアー会場で選手たちを撮影し続けるプロカメラマン。インサイドロープでプロゴルファーの凄みや熱気を感じ、ときおり会話のやりとりを見聞きするなど、“試合中の選手たちに最も近いメディア”であるツアーカメラマンが見た印象的な景色を紹介する。【フジサンケイレディスクラシック編】

松田鈴英、吉本ひかる　令和に突入【LIVE写真】

日暈（ひがさ）という単語を知っている人がどれだけいるだろうか。太陽に雲がかかったときにできる虹のような輪っかで、珍しい光学現象。それが平成最後の女子ツアーの最終日に突如として現れた。

申ジエ（韓国）の7打差逆転勝利に終わった「フジサンケイレディスクラシック」でこの現象を見たのが佐々木カメラマン。「はじめは何かと思いましたが、あとから聞いたら日暈ということでした。幻想的な光景だったので、レンズを変えて撮ってみました」と、そのときの写真を振り返る。

撮影場所は16番のティイングエリア。ホールの左は海が広がる名物ホールだが、目を奪われたのは空。「まさかあんな形になっているとは思っていなかったので、松田鈴英選手とともに撮影してみました。太陽の下にも直線の虹が出ていて、不思議な現象だなと思いました」と佐々木カメラマンも振り返った。

あまりにも珍しい写真だったため、次戦の「パナソニックレディースオープン」の会場で、フジサンケイで健闘した松田本人にも写真を見せてみたところ、「私なんですか？私も見たことがありません。最高の一枚ですね！」と感嘆の声をあげた。