<リゾートトラストレディス 2日目◇1日◇グランディ浜名湖ゴルフクラブ(静岡県)◇6560ヤード・パー72>
黄金世代が最終組を独占した初日と打って変わり、二日目はアマチュアの活躍が大いに目立つ一日となった。7位タイから出た古江彩佳がアマチュアの18ホール4番目タイとなる「65」を叩きだし、トータル10アンダーの単独首位に浮上。イーブンパーの38位タイから出た西村優菜も「66」でトータル6アンダーの7位タイにランクアップ。二人のアマが一気に上位を賑わせている。
原英莉花&河本結、黄金世代のお疲れハグ【写真】
「今日は全部良かったですが、特にパターが入ってくれました」という古江は、1番でバーディを先行させると、3番から5mを2つ沈めるなど4連続バーディ。さらに1つ重ねて迎えた15番、16番ではショットが冴えて連続バーディを奪取。最後にアプローチのミスが出てこの日最初のボギーが出たが、リーダーボードの頂点に名を連ねた。
一方の西村も「ショットもパットも良かった。特にパット数は27でしたからね。長いのが入ってくれて流れに乗れました」とこちらもグリーン上でスコアメイク。17番では10mを沈めるなど7つのバーディを奪い、一躍優勝争いに名乗りを上げた。
活躍したアマチュア二人に共通しているのが、宮里藍の教えを実践したこと。
先週の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」の指定練習日に、「宮里藍が世界で戦った経験と知識を伝え、夢に向かって挑戦する若手ゴルファーの育成やサポートを目指す」という名目でアマチュア10名と宮里とのトークセッションが行われた。二人とも、そこで聞いたことを早速実戦して結果に結びついたのである。
古江は、気持ちの切り替え方が今まで以上にうまくなったという。「藍さんが“悪かったときは、ドアを閉める感覚”という表現をされていて、そういう気持ちの切り替えが大事だと改めて思いました。そして笑顔を特に心がけてラウンドしようと思いました」。それまでは淡々とプレーすることも多かったが、この日は笑顔の多いプレーだった。
そうやってうまく気持ちをコントロールしたことで、「先週65を出したときは良いイメージがずっと続いたのですが、今日はそこまでゾーンに入っている感覚はなくて」というコンディションでも1つのミスにとらわれることなく気持ちをうまく整理して、大きなトラブル無く好プレーができている。
西村はラウンド中に出てくるリーダーボードに対して、どう対応すれば良いかを元世界一位から学んでいた。「私は見ないようにすると余計に気になるタイプなので見るのですが、それを意識しすぎていました。藍さんも見る派ということでしたが、“あくまで1つの情報として受け入れて、自分がやるべきことをやるだけ”とおっしゃられていて。なるほどと思いました」と目からうろこが落ちた。今日は自分の順位以上に同級生の古江がハイペースで伸ばしていて目に入ってきたが、惑わされず自分のプレーを貫いた。そういったメンタル面も好スコアに結びついている。
古江、西村には史上7人目となるアマチュア優勝がかかる。二人とも今年プロテストを受験予定だが、ここで優勝すれば当然免除でプロとなることができる。古江は「優勝できたらプロとなれることは近道とは考えています。ここまでくると勝ちたいという欲がでますが、それが強く出過ぎると力みにつながってしまうのであまり意識はしません。それよりも自分のプレーに集中したいと思います」と淡々。昨年の「センチュリー21レディス」でクリスティン・ギルマン(米国)以来のアマチュア優勝へ。アマ優勝を達成した先人の言葉を胸に、2000年生まれの二人が偉業に挑む。(文・秋田義和)
黄金世代が最終組を独占した初日と打って変わり、二日目はアマチュアの活躍が大いに目立つ一日となった。7位タイから出た古江彩佳がアマチュアの18ホール4番目タイとなる「65」を叩きだし、トータル10アンダーの単独首位に浮上。イーブンパーの38位タイから出た西村優菜も「66」でトータル6アンダーの7位タイにランクアップ。二人のアマが一気に上位を賑わせている。
原英莉花&河本結、黄金世代のお疲れハグ【写真】
「今日は全部良かったですが、特にパターが入ってくれました」という古江は、1番でバーディを先行させると、3番から5mを2つ沈めるなど4連続バーディ。さらに1つ重ねて迎えた15番、16番ではショットが冴えて連続バーディを奪取。最後にアプローチのミスが出てこの日最初のボギーが出たが、リーダーボードの頂点に名を連ねた。
一方の西村も「ショットもパットも良かった。特にパット数は27でしたからね。長いのが入ってくれて流れに乗れました」とこちらもグリーン上でスコアメイク。17番では10mを沈めるなど7つのバーディを奪い、一躍優勝争いに名乗りを上げた。
活躍したアマチュア二人に共通しているのが、宮里藍の教えを実践したこと。
先週の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」の指定練習日に、「宮里藍が世界で戦った経験と知識を伝え、夢に向かって挑戦する若手ゴルファーの育成やサポートを目指す」という名目でアマチュア10名と宮里とのトークセッションが行われた。二人とも、そこで聞いたことを早速実戦して結果に結びついたのである。
古江は、気持ちの切り替え方が今まで以上にうまくなったという。「藍さんが“悪かったときは、ドアを閉める感覚”という表現をされていて、そういう気持ちの切り替えが大事だと改めて思いました。そして笑顔を特に心がけてラウンドしようと思いました」。それまでは淡々とプレーすることも多かったが、この日は笑顔の多いプレーだった。
そうやってうまく気持ちをコントロールしたことで、「先週65を出したときは良いイメージがずっと続いたのですが、今日はそこまでゾーンに入っている感覚はなくて」というコンディションでも1つのミスにとらわれることなく気持ちをうまく整理して、大きなトラブル無く好プレーができている。
西村はラウンド中に出てくるリーダーボードに対して、どう対応すれば良いかを元世界一位から学んでいた。「私は見ないようにすると余計に気になるタイプなので見るのですが、それを意識しすぎていました。藍さんも見る派ということでしたが、“あくまで1つの情報として受け入れて、自分がやるべきことをやるだけ”とおっしゃられていて。なるほどと思いました」と目からうろこが落ちた。今日は自分の順位以上に同級生の古江がハイペースで伸ばしていて目に入ってきたが、惑わされず自分のプレーを貫いた。そういったメンタル面も好スコアに結びついている。
古江、西村には史上7人目となるアマチュア優勝がかかる。二人とも今年プロテストを受験予定だが、ここで優勝すれば当然免除でプロとなることができる。古江は「優勝できたらプロとなれることは近道とは考えています。ここまでくると勝ちたいという欲がでますが、それが強く出過ぎると力みにつながってしまうのであまり意識はしません。それよりも自分のプレーに集中したいと思います」と淡々。昨年の「センチュリー21レディス」でクリスティン・ギルマン(米国)以来のアマチュア優勝へ。アマ優勝を達成した先人の言葉を胸に、2000年生まれの二人が偉業に挑む。(文・秋田義和)