国内女子ツアー第13戦「リゾートトラストレデイス」は、原英莉花の黄金世代7人目となる初優勝で幕を閉じた。他にも同じ黄金世代の河本結、小祝さくら、さらにはその下のアマチュア・古江彩佳と若い選手たちが上位に顔を出した。そんな試合で上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が注目したのは、同大会で史上52人目となる生涯獲得賞金4億円を突破した31歳の吉田弓美子。
捻転が戻ってきた!吉田弓美子の最新ドライバーショット【連続写真】
■元々技術の高いショットメーカー 今年は精神面が充実
昨年シードを喪失した吉田だが、ツアー7勝を挙げている実績を見ても分かるように実力は高い選手。時には3番を使いこなすなど、特にアイアンショットの精度には定評がある。「ドライバーにも言えることですが、トップが高くて体全体で振れる選手。スイングアークも大きいし、下半身が浮かずに重心も安定している。高い球も打てるし、いいところが多いショットメーカーです」と辻村氏もそのショット力に太鼓判を押す。
そんな実力者が長年守り続けたシードを喪失した原因に挙げたのが、メンタル面だった。「去年は余裕を持ちすぎて首を絞めていた。去年は、一喜一憂してだめになった」と吉田。「もう試合に出ることを止めようかとも思った」という心境にも陥ったが、「10年ぶり」に行ったファイナルQTで気持ちが変わった。「受けるだけ受けたら、まだ頑張れるなと思えるショットやパットが極限の試合で出た。今は毎週ファイナルQTを受けている気持ちでやっている。いい意味で余裕がないのがいいと思っている」と精神面の充実を強調している。
辻村氏も「今は充実感が顔に出ています。精神面というのは意外とゴルフに直結するものです」と状態の良さを感じているという。
■「スイングが小さくなっていた」この言葉を紐解いていくと…
一方でスイングについて吉田は、「技術面の部分は大きくは変えていない」と話す。だが、続けて、「スイングが、どうしても小さく、小さくなっていた。曲げたくないと思うと、視野が狭くなりスイングもこじんまりしてしまう。今年はしっかりトップまで体を回して、大きく振るように意識している」と一つだけ去年までとの違いを挙げた。辻村氏は、「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」の会場で吉田を見たときに、“トップが浅いな”という感想を抱いたという。その問題点は吉田自身も意識していた部分だったようで、そこから徐々に修正。最近では、上位争いにも名乗りを挙げるようになった。
捻転が戻ってきた!吉田弓美子の最新ドライバーショット【連続写真】
■元々技術の高いショットメーカー 今年は精神面が充実
昨年シードを喪失した吉田だが、ツアー7勝を挙げている実績を見ても分かるように実力は高い選手。時には3番を使いこなすなど、特にアイアンショットの精度には定評がある。「ドライバーにも言えることですが、トップが高くて体全体で振れる選手。スイングアークも大きいし、下半身が浮かずに重心も安定している。高い球も打てるし、いいところが多いショットメーカーです」と辻村氏もそのショット力に太鼓判を押す。
そんな実力者が長年守り続けたシードを喪失した原因に挙げたのが、メンタル面だった。「去年は余裕を持ちすぎて首を絞めていた。去年は、一喜一憂してだめになった」と吉田。「もう試合に出ることを止めようかとも思った」という心境にも陥ったが、「10年ぶり」に行ったファイナルQTで気持ちが変わった。「受けるだけ受けたら、まだ頑張れるなと思えるショットやパットが極限の試合で出た。今は毎週ファイナルQTを受けている気持ちでやっている。いい意味で余裕がないのがいいと思っている」と精神面の充実を強調している。
辻村氏も「今は充実感が顔に出ています。精神面というのは意外とゴルフに直結するものです」と状態の良さを感じているという。
■「スイングが小さくなっていた」この言葉を紐解いていくと…
一方でスイングについて吉田は、「技術面の部分は大きくは変えていない」と話す。だが、続けて、「スイングが、どうしても小さく、小さくなっていた。曲げたくないと思うと、視野が狭くなりスイングもこじんまりしてしまう。今年はしっかりトップまで体を回して、大きく振るように意識している」と一つだけ去年までとの違いを挙げた。辻村氏は、「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」の会場で吉田を見たときに、“トップが浅いな”という感想を抱いたという。その問題点は吉田自身も意識していた部分だったようで、そこから徐々に修正。最近では、上位争いにも名乗りを挙げるようになった。