「ヤマハレディース葛城」で痛めた左足首や、左ヒザの不安は大会中消えることはなく、常に不安と隣り合わせ。3日目を終えた時には「1ラウンド半もつかな…」というのが一番の心配だった。実際にこの日も、ホールを重ねるごとに状態が悪化。終盤には「(足が)痛い…」と何度もキャディにこぼすなど、満身創痍のなか歯を食いしばってプレーを続けた。前日2時間、この日も午前3時に起床後から計1時間ほどの入念なケアを施し、“ギリギリ”18ホールを完走。ずっと隣で励まし続けてくれたキャディへの感謝の言葉も口にした。
表彰式では、「ゴルフを始めたきっかけ」にもなり、憧れ続けた宮里藍と一緒にトロフィーを掲げ、ハグのご褒美も。「これまであまり交流はなかったのですが、(宮里の)冠大会で勝てたのは光栄。自分でもビックリしています」と笑顔を見せた。「ハグもうれしかったし…誰か(一緒に写っている)写真ください!(笑)」。報道陣にそんな“おねだり”をするほどの喜びだった。
この優勝で1800万円を加算し、賞金ランクも4位に浮上。2試合後の「アース・モンダミンカップ」(6月27〜30日)終了時の賞金ランク5位以内、もしくは7月2日付けの世界ランキングで30位以内(鈴木は現在28位)に与えられる「全英AIG女子オープン」出場権に大きく近づいた。開幕前に、「どうしても全英には出たいので、この3試合で1勝はしたい」と打ち立てた宣言も、すぐに達成した。
今季初勝利後「ショットもパットも悪くないのに、かみ合わない」と苦しんだ時期もあったが、これも払拭。「年下とか、ほかの選手に負けているようではダメ。そんな気持ちも芽生えてきました」。
今季は河本結、勝みなみ、渋野日向子、原英莉花ら1998年度生まれの黄金世代が15試合中5勝(勝は2勝)をマーク。“黄金世代旋風”が巻き起こる女子ツアーにおいて、元賞金女王が若手の壁となるべく、今後も勝利を積み重ねていく。(文・間宮輝憲)
表彰式では、「ゴルフを始めたきっかけ」にもなり、憧れ続けた宮里藍と一緒にトロフィーを掲げ、ハグのご褒美も。「これまであまり交流はなかったのですが、(宮里の)冠大会で勝てたのは光栄。自分でもビックリしています」と笑顔を見せた。「ハグもうれしかったし…誰か(一緒に写っている)写真ください!(笑)」。報道陣にそんな“おねだり”をするほどの喜びだった。
この優勝で1800万円を加算し、賞金ランクも4位に浮上。2試合後の「アース・モンダミンカップ」(6月27〜30日)終了時の賞金ランク5位以内、もしくは7月2日付けの世界ランキングで30位以内(鈴木は現在28位)に与えられる「全英AIG女子オープン」出場権に大きく近づいた。開幕前に、「どうしても全英には出たいので、この3試合で1勝はしたい」と打ち立てた宣言も、すぐに達成した。
今季初勝利後「ショットもパットも悪くないのに、かみ合わない」と苦しんだ時期もあったが、これも払拭。「年下とか、ほかの選手に負けているようではダメ。そんな気持ちも芽生えてきました」。
今季は河本結、勝みなみ、渋野日向子、原英莉花ら1998年度生まれの黄金世代が15試合中5勝(勝は2勝)をマーク。“黄金世代旋風”が巻き起こる女子ツアーにおいて、元賞金女王が若手の壁となるべく、今後も勝利を積み重ねていく。(文・間宮輝憲)