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最強ショットメーカーは“食わず嫌い”をやめて大きく飛躍【女子プロから学ぶセッティングのスパイス】

最強ショットメーカーは“食わず嫌い”をやめて大きく飛躍【女子プロから学ぶセッティングのスパイス】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2019年6月19日 07時45分

とはいえ、ピンタイプをずっと使い続けた選手。17年の最終戦でオデッセイの『2ボール』を一瞬試したが、すぐにピンに戻した。「自分のなかではマレットの方がコントールしにくいイメージでした」と話していたこともある。何故そこまでピンにこだわったミニョンがマレットにしても成功できたのか。

「ピンタイプが悪かったとは思っていません。しっかりとヘッド軌道が視認できることで、ストロークを構築できたことが、その後のマレットへスイッチが成功したと思っています。つまり、ちまたで言われているような『ヘッド形状に合わせてストロークを変えるべき』的な考えは必要ないということじゃないでしょうか。また、このスコッティキャメロンの『GOLD 5R プロトタイプ』は前方に重心が来ており、これまでのブレードタイプと同じ重量感覚で打っていけるタイプのパター。そのあたりも移行しやすかったポイントではないかと思います」(筒氏)

ピンタイプからマレットタイプ。スムーズなスイッチができたからこその、平均パット数の飛躍があったと続ける。

「ミニョン選手の話をまとめると『パターによってストロークが変わる』ということだと思います。プレーヤー自身がストロークを変えたわけじゃなく、ヘッドの役割とプレーヤーの役割が『上手く分業』出来た結果じゃないかと思います。彼女の話から参考にするべきは『喰わず嫌いをせずに試す』積極的な姿勢じゃないかと感じました。彼女のように、手にしたギアの『長所』を上手く引き出すことがナイスプレーの理由になっていると思います」(筒氏)

解説・筒康博(つつ・やすひろ)/プロコーチ・フィッター・クラフトマンとして8万人以上のアドバイス経験を生かし、現在は最先端ギア研究所『PCMラボ』総合コーチ、インドアゴルフレンジKzヘッドティーチャーを務める。ALBA本誌ギア総研をはじめ様々なメディアでも活躍している。

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