＜アース・モンダミンカップ 初日◇27日◇カメリアヒルズカントリークラブ（千葉県）◇6620ヤード・パー72＞

現在、獲得賞金約220万円でリランキング50位につけるアン・シネ（韓国）は、1アンダー・16位タイで初日を終えた。今大会終了後には第1回リランキングが行われるが、ここで中盤戦出場権獲得のボーダーラインと目されるリランキング40位突破を目指す“セクシー・クイーン”。この正念場で、上々の滑り出しを見せた。

髪を下ろした和製アン・シネ？【写真】

「きょうはショットでミスしても、ショートゲームで取り戻したり、リカバリーがしっかりできました」と、強い風が吹く難しいラウンドで気を吐いた。後半の1番、5番では6mのバーディパットを沈めスマイル。ここで流れをつかんだ。

昨年のリランキング40位は前田陽子の獲得賞金320万833円とあって、この額をひとつの目安とすると、シネはボーダーに100万円到達していないのが現状だ。「いっぱい稼がないといけない立場なので、稼げるように頑張りたい」。継続的な日本ツアー参戦に向け、この試合で結果を出す必要がある。それでも「試合前までは意識したけど、試合に入ったら集中できました」と、ラウンド中は雑念を払拭した。

「（リランキングで）何位までに入りたいとかも考えていません。どんな結果も受け入れる覚悟で、一打に集中します」。今後は「センチュリー21レディス」（7月26〜28日）の推薦出場が決まっているが、それ以降はリランキング次第となる。「台風予報も出ていますけど、私はニュージーランドに住んでいたこともあるので、風には強いです」。予想される強風も“追い風”にし、一気にボーダー突破を狙う。 （文・間宮輝憲）