(2)については、前面に出てこないのは責任者としての当事者意識がかけらもないとしか思えないまがりなりにも「我が国のゴルフ界を代表する団体」(JGAホームページより)を標ぼうする組織。会長がそれを代表するのはいうまでもない。しかも、現場で“加害者側”のカートに乗っていたにもかかわらず、公式に何のコメントもしない。事件2日後にJGAが出したコメントも「日本ゴルフ協会」とあるだけで、誰の名前もない。会長名で出すのが当然ではないのか。カートを運転していた山中専務理事だけの責任ではなく、組織としての問題なのに、山中専務理事だけが処分されるような文面がつづられている。そもそも、文面だけではなく会見くらい開いて説明すべき事項でもある。
今後、この事件に対してJGAがどう対処していくのかを見届け、評価するのはもちろんだが、カート使用の方法から謝罪の仕方、組織としてどう責任を取るべきか、そのスピードなど、他の競技団体が学ぶべきことは多いはずだ。
これほどひどい事件がまた起こることは考えられない(考えたくない)が、トラブルは起きるものだという点では他人事ではない。JGAの動きを他山の石、つまり反面教師としてしっかり見つめ、それぞれが考える必要がある。(文・小川淳子)
今後、この事件に対してJGAがどう対処していくのかを見届け、評価するのはもちろんだが、カート使用の方法から謝罪の仕方、組織としてどう責任を取るべきか、そのスピードなど、他の競技団体が学ぶべきことは多いはずだ。
これほどひどい事件がまた起こることは考えられない(考えたくない)が、トラブルは起きるものだという点では他人事ではない。JGAの動きを他山の石、つまり反面教師としてしっかり見つめ、それぞれが考える必要がある。(文・小川淳子)