この日も「私は横にいるだけ。ただただ素晴らしい選手です」と自身の働きについては多くを語らない。だが、渋野は優勝会見で感謝の言葉を口にした。「プレーオフに行く前に門田さんが“自分のペースでいつも通りやれば大丈夫”といってくださったから、初めてのプレーオフでも落ち着いてプレーすることができました」。余計なことをいわないのが、門田キャディの美学だ。
「今日の優勝は、亡くなった妻のおかげかな」。不器用な男が、そんな粋な言葉を口にしたくなるくらいの劇的優勝。七夕のこの日、最高のタッグに歓喜が訪れた。(文・秋田義和)
「今日の優勝は、亡くなった妻のおかげかな」。不器用な男が、そんな粋な言葉を口にしたくなるくらいの劇的優勝。七夕のこの日、最高のタッグに歓喜が訪れた。(文・秋田義和)