そうして迎えた「リゾートトラストレディス」。練習ラウンドの段階から感じるものがあった。「私、このコースが好き!」。その思いは、ショットの調子が上がらないなかでも余裕を生んだ。「自分の調子と相談しながらできています」。今までの“攻めたくなる”気持ち一辺倒ではなく、客観的に、また多角的に最適解を導き出すことができた。
また、組み合わせも後押しした。初日は渋野日向子と三浦桃香、2日目は渋野と河本結と2日連続で同級生との戦い。「やりやすさはあったかもしれないですね。同世代でゴルフすると、目の前では負けなくないというか気が引き締まる。凡ミスしていられないという感じです。それがいいほうに出たと思います」。その気持ちは2日目のホールアウト後に「目の前に敵がいるのは嫌いじゃない」という言葉となった。
「やっていたら、みんな“負けたくない!”って思うと思いますけどね。それで負けたら仕方ないというか、自分に何が足りないのか反省するしかない。ゴルフはうまい人が勝つスポーツですが、そのうまさのなかには強さ、強気の部分がちょっとは必要だと思う。目の前にいたらそこは出てきちゃうのかなと思います」
一転、最終日は笠りつ子、ペ・ソンウ(韓国)という年上2人と、黄金世代が2人入った最終組のひとつ前の組でスタートした。「りつ子さんとソンウさんとだったので、ただ淡々と自分のプレーに徹することができたかなと思います」。優勝のかかる18番ホールでは、逆に落ち着けるグルーピングが良かったのかもしれない。
「今日は朝からなぜか集中できている」という予感通り、1番からいきなり3連続バーディを奪い首位に浮上。トップを譲る場面もあったが、後半の3連続バーディ、そして17番で9mのバーディパットを沈めてソンウと並ぶ首位タイでホールアウト。プレーオフ1ホール目ではソンウが外せば負けという6mのパーパットを沈めてきたが、「入れてくる心構えはできていました」と心乱さず。2ホール目でバーディを奪い、粘る“目の前の敵”を気合でねじ伏せて念願の初優勝を手にした。
右手を天に突き上げて喜びを爆発させた原。その後も明るく振る舞っていたが、表彰式の会場までに向かう道中では「“おめでとう”といわれて鳥肌が立つとともに涙が出てきて…」と込み上げてくるものを抑えきれなかった。今振り返っても驚きだった。「泣いちゃったのはびっくりしました。感動ってこういうことなんだなって思いました。みんなに『泣くんだ』って。母にも言われました。つらかった時期が長かったのかもしれないですね。次は泣かないで、笑顔で勝ちたいです」。
また、組み合わせも後押しした。初日は渋野日向子と三浦桃香、2日目は渋野と河本結と2日連続で同級生との戦い。「やりやすさはあったかもしれないですね。同世代でゴルフすると、目の前では負けなくないというか気が引き締まる。凡ミスしていられないという感じです。それがいいほうに出たと思います」。その気持ちは2日目のホールアウト後に「目の前に敵がいるのは嫌いじゃない」という言葉となった。
「やっていたら、みんな“負けたくない!”って思うと思いますけどね。それで負けたら仕方ないというか、自分に何が足りないのか反省するしかない。ゴルフはうまい人が勝つスポーツですが、そのうまさのなかには強さ、強気の部分がちょっとは必要だと思う。目の前にいたらそこは出てきちゃうのかなと思います」
一転、最終日は笠りつ子、ペ・ソンウ(韓国)という年上2人と、黄金世代が2人入った最終組のひとつ前の組でスタートした。「りつ子さんとソンウさんとだったので、ただ淡々と自分のプレーに徹することができたかなと思います」。優勝のかかる18番ホールでは、逆に落ち着けるグルーピングが良かったのかもしれない。
「今日は朝からなぜか集中できている」という予感通り、1番からいきなり3連続バーディを奪い首位に浮上。トップを譲る場面もあったが、後半の3連続バーディ、そして17番で9mのバーディパットを沈めてソンウと並ぶ首位タイでホールアウト。プレーオフ1ホール目ではソンウが外せば負けという6mのパーパットを沈めてきたが、「入れてくる心構えはできていました」と心乱さず。2ホール目でバーディを奪い、粘る“目の前の敵”を気合でねじ伏せて念願の初優勝を手にした。
右手を天に突き上げて喜びを爆発させた原。その後も明るく振る舞っていたが、表彰式の会場までに向かう道中では「“おめでとう”といわれて鳥肌が立つとともに涙が出てきて…」と込み上げてくるものを抑えきれなかった。今振り返っても驚きだった。「泣いちゃったのはびっくりしました。感動ってこういうことなんだなって思いました。みんなに『泣くんだ』って。母にも言われました。つらかった時期が長かったのかもしれないですね。次は泣かないで、笑顔で勝ちたいです」。