■手首を意識しすぎてタイミングが点に 失っていたのはパワーではなくタイミング
左手首のポジションを注意したことで復調したと話したボミについて辻村氏は「リストだけでボールをコントロールしようとしていた」と見ていた。
「リストを返すことで頭がいっぱいだったので、真っすぐ飛ぶそうというインパクトのタイミングが点になっていたように見えました。これだと手首を返すわずかなタイミング以外では右にプッシュが出るか、左に曲がる巻き球が出てしまいます」(辻村氏)
クラブが遅れて下りていて、それをインパクトまでにヘッドが下りてくるのを間に合わせようとしていたため、手でクラブを戻そうとして、いわゆる手打ちとなっていた。当然、インパクトではタイミングを合わせにくくなり、パワーも伝わらないので、コントロールもパワーも低下していた。
「また、ダウンスイングでは上体の前傾角度が今までよりも少し起き上がっているように見えました。ヘソやグリップエンドの向きがボールよりも遠いところを指す理由の一つですね。このタイミングのズレは、振り遅れにつながるのでボールを右に打ち出しやすい傾向があります。しかもヘッドが垂れ、クラブフェースが開いた状態でインパクトを迎えるので、プッシュアウト気味に飛んでいくことが多かったはずです。それが怖くて無理につかまえようとすると、体の動きを止めてしまうので、やはり体とクラブのタイミングが合わなかったと思います」(辻村氏)
それが今は、構えたあと一度インパクトの型(右腰と右足が内へ入ってくる)をイメージしてからアドレスに入ることで、スイングでそのポイントに入っていくことができている。
「トップで作ったリストのかたちが解けるのが以前よりも球際になりました。この型ができるとフォロースルーを出すというよりは勝手に出て行くようになる。だからボールも飛ぶようになってきている。当然腰が止まってないから、下半身のパワーを伝えられているのです。失っていたのはパワーではなく叩けるポジション、そしてタイミングでした」(辻村氏)
左手首のポジションを注意したことで復調したと話したボミについて辻村氏は「リストだけでボールをコントロールしようとしていた」と見ていた。
「リストを返すことで頭がいっぱいだったので、真っすぐ飛ぶそうというインパクトのタイミングが点になっていたように見えました。これだと手首を返すわずかなタイミング以外では右にプッシュが出るか、左に曲がる巻き球が出てしまいます」(辻村氏)
クラブが遅れて下りていて、それをインパクトまでにヘッドが下りてくるのを間に合わせようとしていたため、手でクラブを戻そうとして、いわゆる手打ちとなっていた。当然、インパクトではタイミングを合わせにくくなり、パワーも伝わらないので、コントロールもパワーも低下していた。
「また、ダウンスイングでは上体の前傾角度が今までよりも少し起き上がっているように見えました。ヘソやグリップエンドの向きがボールよりも遠いところを指す理由の一つですね。このタイミングのズレは、振り遅れにつながるのでボールを右に打ち出しやすい傾向があります。しかもヘッドが垂れ、クラブフェースが開いた状態でインパクトを迎えるので、プッシュアウト気味に飛んでいくことが多かったはずです。それが怖くて無理につかまえようとすると、体の動きを止めてしまうので、やはり体とクラブのタイミングが合わなかったと思います」(辻村氏)
それが今は、構えたあと一度インパクトの型(右腰と右足が内へ入ってくる)をイメージしてからアドレスに入ることで、スイングでそのポイントに入っていくことができている。
「トップで作ったリストのかたちが解けるのが以前よりも球際になりました。この型ができるとフォロースルーを出すというよりは勝手に出て行くようになる。だからボールも飛ぶようになってきている。当然腰が止まってないから、下半身のパワーを伝えられているのです。失っていたのはパワーではなく叩けるポジション、そしてタイミングでした」(辻村氏)