毎週、ゴルフツアー会場で選手たちを撮影し続けるプロカメラマン。インサイドロープでプロゴルファーの凄みや熱気を感じ、ときおり会話のやりとりを見聞きするなど、“試合中の選手たちに最も近いメディア”であるツアーカメラマンが見た印象的な景色を紹介する。【ニッポンハムレディスクラシック編】
パパ!やったね!【写真】
今季から日本ツアーに参戦したS.ランクン(タイ)。2017、18年には中国ツアーで賞金女王に輝くなど、実力者が満を持して日本参戦。開幕3試合目の「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」で最終日最終組に入るなど早くから活躍を見せて、上田桃子や茂木宏美らもその実力を高く評価していた。だが、その裏では慣れない環境への戸惑いやいら立ちから何度も父に弱音をこぼしてきた。
そうした時期を乗り越えての優勝。どんなにつらいときでも、そばにいてくれた父には感謝しかない。だからこそ、優勝のスピーチで「みなさん、あそこにいるのがパパです!」と声を張り上げた。この瞬間をカメラに収めた上山敬太カメラマンも、込み上げるものがあったという。
「バーディパットをタップインの距離まで寄せた後、同伴競技者のプレーを見守りつつ、優勝の瞬間を待ち受けるのかと思いきや、ランクンのほうからキャディの肩に手を伸ばし、笑顔で語り始めました。まるで恋人と寄り添っているよう。日本人では、あまりない光景だなぁと思っていたら、キャディはなんとお父さん。素敵な光景でした。表彰式の優勝スピーチでも父を呼びました。これがその時の写真です。一週間で一番の笑顔。お父さん冥利につきますね」(上山カメラマン)
パパ!やったね!【写真】
今季から日本ツアーに参戦したS.ランクン(タイ)。2017、18年には中国ツアーで賞金女王に輝くなど、実力者が満を持して日本参戦。開幕3試合目の「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」で最終日最終組に入るなど早くから活躍を見せて、上田桃子や茂木宏美らもその実力を高く評価していた。だが、その裏では慣れない環境への戸惑いやいら立ちから何度も父に弱音をこぼしてきた。
そうした時期を乗り越えての優勝。どんなにつらいときでも、そばにいてくれた父には感謝しかない。だからこそ、優勝のスピーチで「みなさん、あそこにいるのがパパです!」と声を張り上げた。この瞬間をカメラに収めた上山敬太カメラマンも、込み上げるものがあったという。
「バーディパットをタップインの距離まで寄せた後、同伴競技者のプレーを見守りつつ、優勝の瞬間を待ち受けるのかと思いきや、ランクンのほうからキャディの肩に手を伸ばし、笑顔で語り始めました。まるで恋人と寄り添っているよう。日本人では、あまりない光景だなぁと思っていたら、キャディはなんとお父さん。素敵な光景でした。表彰式の優勝スピーチでも父を呼びました。これがその時の写真です。一週間で一番の笑顔。お父さん冥利につきますね」(上山カメラマン)