今年のフジサンケイレディスでは推薦出場から5位タイ。1試合でレギュラーの第1回リランキング突破もほぼほぼ手中に収めていたが、気持ちに変化はなかった。「出させていただく試合で全力を尽くして、できることをやろうと思っていた」。今年一貫して藤田が発してきた言葉だが、かつてのレギュラー優勝やシード喪失などは過去のもの。挑戦者の気持ちでつかんだ新たな1勝だった。
試合はCS放送や地元のテレビ局でも流れた。翌日の報道でも、大々的に取り上げられた。「レギュラーツアー並みに取り上げてもらって恥ずかしかったです(笑)」と照れるが、それだけ周囲をも巻き込む劇的なカムバックへの一歩だった。不振の時も支え続けてくれたファンも会場に集結。むしろ藤田以上に喜びを爆発させ「皆さんがずっと応援してくださるのが、本当に力になりました」と、ともに喜びをかみ締めた。
■ゴルフが好きになったいま、進む道が広がった
このステップ優勝のインパクトは大きかった。その時点ではステップ賞金ランキング2位に浮上。シーズンの同ランキング上位2名には、来季のレギュラーツアー前半戦の出場権が与えられる。その立場に近づいたと同時に、前述のレギュラーでのリランキング突破も果たしており、「シーズンが始まる前には、こんなにいろんな道ができるとは思っていなかった」と自身でも驚きを隠せなかった。
そこで、藤田は7月以降、ステップではなくレギュラーへの道を選んだ。「9月末の第2回リランキングまではレギュラーに出ます」。力強く発した言葉に迷いはなかった。後半戦初戦の「資生堂 アネッサ レディス」で9位タイ。周囲は復活シード入り、はたまたレギュラー優勝への期待を高めるが、「第1回リランキング突破はできましたが、前半戦の積み上げがほとんどないので、シード入りは現実的ではない。でも、せっかくのチャンスなので、9月まで頑張ってみます」。与えられた環境でベストを尽くすという思いにブレはない。
とはいえ、昨年実績でいくと、シード入りにはここから約1900万円の獲得が必要となる。さらには、このまま賞金の上積みができずに第2回リランキングから漏れる可能性もある。「ダメだったら、またステップに戻って、ランキングで2位までを目指します。といっても、そこまでの間で一気にランキングも抜かれているでしょうから、そのときはそのとき(笑)」。焦りもなく、目の前に分かれている道を選択し、「そこで精一杯のゴルフをする」気持ちに変わりはない。
「シードもダメで、ステップ1位、2位もダメだとしても、ファイナルQTから出られるので、今度はそこに向けてという感じになっていきます。そこで上位に入れば、また来年レギュラーに戻ることができますから」。ステップ優勝でQTは最終から出場が可能。この道も藤田自身が切り開いた道であり、たとえその場に立つことになったとしても、今では「大好き」というゴルフに楽しく向き合うのみ。苦節を味わったからこそ生まれた「ゴルフが大好き」という気持ちを持って、シーズンの終盤戦に挑むことになる。
試合はCS放送や地元のテレビ局でも流れた。翌日の報道でも、大々的に取り上げられた。「レギュラーツアー並みに取り上げてもらって恥ずかしかったです(笑)」と照れるが、それだけ周囲をも巻き込む劇的なカムバックへの一歩だった。不振の時も支え続けてくれたファンも会場に集結。むしろ藤田以上に喜びを爆発させ「皆さんがずっと応援してくださるのが、本当に力になりました」と、ともに喜びをかみ締めた。
■ゴルフが好きになったいま、進む道が広がった
このステップ優勝のインパクトは大きかった。その時点ではステップ賞金ランキング2位に浮上。シーズンの同ランキング上位2名には、来季のレギュラーツアー前半戦の出場権が与えられる。その立場に近づいたと同時に、前述のレギュラーでのリランキング突破も果たしており、「シーズンが始まる前には、こんなにいろんな道ができるとは思っていなかった」と自身でも驚きを隠せなかった。
そこで、藤田は7月以降、ステップではなくレギュラーへの道を選んだ。「9月末の第2回リランキングまではレギュラーに出ます」。力強く発した言葉に迷いはなかった。後半戦初戦の「資生堂 アネッサ レディス」で9位タイ。周囲は復活シード入り、はたまたレギュラー優勝への期待を高めるが、「第1回リランキング突破はできましたが、前半戦の積み上げがほとんどないので、シード入りは現実的ではない。でも、せっかくのチャンスなので、9月まで頑張ってみます」。与えられた環境でベストを尽くすという思いにブレはない。
とはいえ、昨年実績でいくと、シード入りにはここから約1900万円の獲得が必要となる。さらには、このまま賞金の上積みができずに第2回リランキングから漏れる可能性もある。「ダメだったら、またステップに戻って、ランキングで2位までを目指します。といっても、そこまでの間で一気にランキングも抜かれているでしょうから、そのときはそのとき(笑)」。焦りもなく、目の前に分かれている道を選択し、「そこで精一杯のゴルフをする」気持ちに変わりはない。
「シードもダメで、ステップ1位、2位もダメだとしても、ファイナルQTから出られるので、今度はそこに向けてという感じになっていきます。そこで上位に入れば、また来年レギュラーに戻ることができますから」。ステップ優勝でQTは最終から出場が可能。この道も藤田自身が切り開いた道であり、たとえその場に立つことになったとしても、今では「大好き」というゴルフに楽しく向き合うのみ。苦節を味わったからこそ生まれた「ゴルフが大好き」という気持ちを持って、シーズンの終盤戦に挑むことになる。