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番手で選ぶな、五感で選べ! 宮田成華は7番アイアン2本で距離の階段を調整【女子プロから学ぶセッティングのスパイス】

番手で選ぶな、五感で選べ! 宮田成華は7番アイアン2本で距離の階段を調整【女子プロから学ぶセッティングのスパイス】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2019年8月13日 21時55分

そこで、それまで3本入れていたUTを一新してロングアイアンを投入。その際、5番から7番までテーラーメイドの『P790』、7番からPWまで『P760』と7番アイアンを重ねるセッティングにしたのである。どうして7番アイアンを重ねたのか。

「6番までは『P790』を入れることは決めていて、全体的な飛距離を考えたときに7番も入れようとなりました。同じ7番ですが『P790』のほうが一番手飛ぶ。『P790』の7番が170ヤードで、『P760』の7番が160ヤード。ちょうどよく5番から10ヤード刻みの距離の階段ができています。(『P790』は)すごく簡単に球があがりますし、やさしい。振っても左に行かない感じがしますね。安心感がある。見た目も違和感なく気にならずにできています」(宮田)

テーラーメイドと契約を結んでおり、使用できるクラブが限られるゆえの選択なのか。それとも過去にクラブ契約フリーの池田勇太が7番を2本入れたように戦術として十分ありなのか。プロコーチ&クラブフィッターの筒康博氏が、別モデルの同じ番手を入れる戦略について語る。

まずは同じ番手を2本入れることの是非の前に、そもそもアイアンとは各番手でどのように飛距離の差を作っているのかを説明する。

「基本的な要素は『ロフト角』です。クラブとしては『長さ』や『重さ』もありますが、米男子ツアーで活躍するブライソン・デシャンボー選手(米国)のように『同じ長さ&クラブ重量(シングルレングス)』でアイアン飛距離の階段を作るプレーヤーもいます。以前、彼が使用していたスペックをそのまま作って試打しましたが、ロフトだけでもちゃんと飛距離の差が出来ました。

一方で、それぞれの番手に求める『弾道』という点では『長さ』、『重さ』はもちろん各番手の重心位置など番手別にクラブスペックをフローした方が幅広いゴルファーが使いやすくなるとも感じました。現在、各メーカーのアイアンは『番手別設計』を採用しているのはこの辺りが大きな理由だと思います」(筒)

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