毎週、ゴルフツアー会場で選手たちを撮影し続けるプロカメラマン。インサイドロープでプロゴルファーの凄みや熱気を感じ、ときおり会話のやりとりを見聞きするなど、“試合中の選手たちに最も近いメディア”であるツアーカメラマンが見た印象的な景色を紹介する。【CAT Ladies編】
淺井と穴井 健闘をたたえ合うシーン【写真】
黄金世代の21歳、淺井咲希がプロ初優勝を挙げた「CAT Ladies」で、最後まで食らいついたのが31歳の穴井詩だった。初日に「75」と出遅れたが、2日目にベストスコアとなる「66」で4打差3位まで盛り返すと、最終日も9番パー5でイーグルを奪うなど、「そう簡単には勝たせまい」とばかりに最後まで淺井にプレッシャーをかけた。
穴井といえば、165cmの体を目一杯使ったフルスイングから繰り出される、ドライビングディスタンス1位の飛距離を武器にした戦い方が持ち味。パーオン率も6位と、ツアー屈指のスピンのかかったその球の切れ味はグリーンの硬い難セッティングであるほど魅力を増す。また、ウィンタースポーツを起源とするキスマークのすらっとしたウェアを颯爽と着こなす姿は、いわゆる『かわいい』ウェアが増えた女子ツアーにおいて異彩を放つ。まさに“かっこいい”選手の代表格だ。
そんな穴井にジリジリと迫られた淺井はロックオンされているようだった。撮影していた米山聡明カメラマンもそんな雰囲気をヒリヒリと感じていた。
「よく背が高いといわれる原英莉花選手が173cm、そしてエイミー・コガ選手にいたっては176cmもあるように、今となっては165cmという上背は、ツアーで『高い』とはいえない身長になりました。ですが、その体で全身を使って繰り出すショットはキレキレで、最終日最終組で優勝争いをするなか、常にドライバーの飛距離をはじめ力強さではライバルを圧倒していました。淺井選手もとてつもない重圧を感じていたのではないでしょうか」(米山カメラマン)
淺井と穴井 健闘をたたえ合うシーン【写真】
黄金世代の21歳、淺井咲希がプロ初優勝を挙げた「CAT Ladies」で、最後まで食らいついたのが31歳の穴井詩だった。初日に「75」と出遅れたが、2日目にベストスコアとなる「66」で4打差3位まで盛り返すと、最終日も9番パー5でイーグルを奪うなど、「そう簡単には勝たせまい」とばかりに最後まで淺井にプレッシャーをかけた。
穴井といえば、165cmの体を目一杯使ったフルスイングから繰り出される、ドライビングディスタンス1位の飛距離を武器にした戦い方が持ち味。パーオン率も6位と、ツアー屈指のスピンのかかったその球の切れ味はグリーンの硬い難セッティングであるほど魅力を増す。また、ウィンタースポーツを起源とするキスマークのすらっとしたウェアを颯爽と着こなす姿は、いわゆる『かわいい』ウェアが増えた女子ツアーにおいて異彩を放つ。まさに“かっこいい”選手の代表格だ。
そんな穴井にジリジリと迫られた淺井はロックオンされているようだった。撮影していた米山聡明カメラマンもそんな雰囲気をヒリヒリと感じていた。
「よく背が高いといわれる原英莉花選手が173cm、そしてエイミー・コガ選手にいたっては176cmもあるように、今となっては165cmという上背は、ツアーで『高い』とはいえない身長になりました。ですが、その体で全身を使って繰り出すショットはキレキレで、最終日最終組で優勝争いをするなか、常にドライバーの飛距離をはじめ力強さではライバルを圧倒していました。淺井選手もとてつもない重圧を感じていたのではないでしょうか」(米山カメラマン)