＜ニトリレディス 最終日◇1日◇小樽カントリー倶楽部（北海道）◇6650ヤード・パー72＞

トップと2打差の4位タイから逆転を狙って最終日を迎えた渋野日向子は、3バーディ・2ボギーの「71」をマーク。1つスコアを伸ばしたものの優勝には及ばず、4打差の5位で大会を終えた。

全英会場で撮影！渋野日向子のドライバースイング動画

4番で先にボギーが来るラウンドとなったが、6番パー5で1.5m、7番では難しいスライスラインを読み切って4mを沈め連続バーディ。すぐに“貯金”を作った。しかし8番で、ストレートの2.5mのチャンスをフイに。「優勝はないな…」という気持ちにさせるこのホール以降スコアが停滞、先頭集団から離されてしまった。

その後は1バーディ・1ボギーという結果でフィニッシュ。今季国内3勝目は逃したが、ここ小樽で大きな記録に並んだ。この日を「71」としたことで、6月の「ニチレイレディス」初日から続く国内ツアーでの連続オーバーパーなしのラウンドを「28」まで伸ばした（全英AIG女子オープンを含むと「32」）。これで2013年にアン・ソンジュ（韓国）が打ち立てた記録に並ぶ快挙を達成した。

これについて聞かれると「本当によかった。誰も成し遂げていない“歴代1位”という記録には価値がある」と言って頬を緩めた。来週の「ゴルフ5レディス」は欠場するため、2週後の「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」初日が“新記録樹立”がかかるラウンドになる予定だ。「並んだからには新しい記録を作りたい」。更新への意欲はもちろんみなぎっている。今年、数々の金字塔を打ち立てた20歳が、続くメジャー大会で再び『記憶』にも『記録』にも残る戦いを見せる。