このUTが大部分を占めるセッティングは、なにも最近始まったわけではない。6番UTを使用することは「もう何十年も続けています」というものだ。「そのままだと飛びすぎてしまうので、シャフトはスチールで重くして(※6、7番UTはスチールシャフト)、アイアン感覚で打てるように普通のUTよりは短くして使っています」。あくまでも“アイアンとして”、これらのUT使用を続けている。
「昔からUTのほうが好き」という表は、「UTが好きな人で、球が止まらない人にはいいかもしれないですね。球を上げやすいし、ラフからでも打ちやすいですし」とこのセッティングのメリットを話す。「他の選手に7番UTを打たせると、『これめっちゃいい!』って言いますけど、さすがにね(入れはしない)…、恥ずかしいんでしょうね(笑)」というクラブ構成をプロコーチ&クラブフィッターの筒康博氏はどう見るか。
まずこのセッティングの特徴を語る前に、UTの長所を改めて知っておきたい。筒氏は、「現代のUTの長所を挙げるなら中空構造によるミスヒットの寛容性と、ヘッド重量が軽いことによるクラブスペックの自由度が挙げられると思います」と説明する。前回、吉田弓美子の回でも触れたが、ショートウッドやロングアイアンなどの長い距離を打つセカンドショットクラブを複合素材や形状の工夫でいかにやさしく打てるようにするか考えられたクラブで、扱いやすさが前提にある。
そうは言っても、表が投入した7番UTについては「飛び系アイアンが全盛の中でのクラブセッティングとしては、ロフト31度のUTは異質といえます。そもそも7番UTまであるモデルが少ないですし、アイアンの性能より優れている点を明確に実感しているゴルファーは非常に少ないはず。7番アイアンくらいはきちんと打ちたいと多くのゴルファーは思っているでしょうし、今回の表選手のように、精度を高めスコアメイクするために積極的に投入するケースは珍しいと思います」と、筒氏も驚きを口にする。
しかし、すぐにこんなメリットも提示した。「アイアンに比べUTはクラブ重量が軽量化しやすいため、ヘッドスピードアップ効果と、インパクト時の接地ストレスの軽減があります。大きくて安心できる見た目の割に、ラフでも滑るようにソールが抜けて振り切れるのでパワーがなくても安定した飛距離を作りやすいといえます」。これが表の言う、『ラフからの打ちやすさ』につながる部分といえる。
さらに筒氏は「逆説的な話になりますが」と前置き、こんな利点も口にした。
「昔からUTのほうが好き」という表は、「UTが好きな人で、球が止まらない人にはいいかもしれないですね。球を上げやすいし、ラフからでも打ちやすいですし」とこのセッティングのメリットを話す。「他の選手に7番UTを打たせると、『これめっちゃいい!』って言いますけど、さすがにね(入れはしない)…、恥ずかしいんでしょうね(笑)」というクラブ構成をプロコーチ&クラブフィッターの筒康博氏はどう見るか。
まずこのセッティングの特徴を語る前に、UTの長所を改めて知っておきたい。筒氏は、「現代のUTの長所を挙げるなら中空構造によるミスヒットの寛容性と、ヘッド重量が軽いことによるクラブスペックの自由度が挙げられると思います」と説明する。前回、吉田弓美子の回でも触れたが、ショートウッドやロングアイアンなどの長い距離を打つセカンドショットクラブを複合素材や形状の工夫でいかにやさしく打てるようにするか考えられたクラブで、扱いやすさが前提にある。
そうは言っても、表が投入した7番UTについては「飛び系アイアンが全盛の中でのクラブセッティングとしては、ロフト31度のUTは異質といえます。そもそも7番UTまであるモデルが少ないですし、アイアンの性能より優れている点を明確に実感しているゴルファーは非常に少ないはず。7番アイアンくらいはきちんと打ちたいと多くのゴルファーは思っているでしょうし、今回の表選手のように、精度を高めスコアメイクするために積極的に投入するケースは珍しいと思います」と、筒氏も驚きを口にする。
しかし、すぐにこんなメリットも提示した。「アイアンに比べUTはクラブ重量が軽量化しやすいため、ヘッドスピードアップ効果と、インパクト時の接地ストレスの軽減があります。大きくて安心できる見た目の割に、ラフでも滑るようにソールが抜けて振り切れるのでパワーがなくても安定した飛距離を作りやすいといえます」。これが表の言う、『ラフからの打ちやすさ』につながる部分といえる。
さらに筒氏は「逆説的な話になりますが」と前置き、こんな利点も口にした。