ジュニア育成という部分では、ツアー会場でジュニアイベントを行ったり、「あこがれの選手」として、それぞれのプロが子どもたちの目標になるという基本的なことはしてきたかもしれない。ジュニア育成を後押ししたティーチングプロもいるだろう。だが、ゴルフとは縁のない育ち方をした子供たちにも目標にしてもらうように人気を継続させる、というようなことが行われてきただろうか。答えは…。
試合ごとに異なる主催者が、それぞれの思惑で大会を盛り上げる。そう書けば聞こえはいいが、LPGAとしては“主催者に丸投げ”という言いかたもできる。テレビ中継もそれぞれ違うものを欲しがるから、取材の際などには選手にとっては二度手間、三度手間の状況が続くことだってある。最大の財産である選手のPRに力を入れるということをもっと真剣に考える必要もあるだろう。
このめんどうから選手を守りつつ、各メディアのニーズを守るというバランスを取る。その上で継続的にツアー、選手をPRする。もちろん、より多くの人に現場に足を運んでもらい、コアなファンを増やしていく。組織として当たり前の広報活動が、一般の人にも女子ゴルフを広めることに他ならない。
“オイシイとこ取り”ではなく、長い目で見てツアーを育てる。それには、選手のレベルを上げるだけでなく、ファンを増やし、応援し続けてもらう努力も含まれている。それを決して忘れないことこそ、シブコ効果の継続につながる。(文・小川淳子)
試合ごとに異なる主催者が、それぞれの思惑で大会を盛り上げる。そう書けば聞こえはいいが、LPGAとしては“主催者に丸投げ”という言いかたもできる。テレビ中継もそれぞれ違うものを欲しがるから、取材の際などには選手にとっては二度手間、三度手間の状況が続くことだってある。最大の財産である選手のPRに力を入れるということをもっと真剣に考える必要もあるだろう。
このめんどうから選手を守りつつ、各メディアのニーズを守るというバランスを取る。その上で継続的にツアー、選手をPRする。もちろん、より多くの人に現場に足を運んでもらい、コアなファンを増やしていく。組織として当たり前の広報活動が、一般の人にも女子ゴルフを広めることに他ならない。
“オイシイとこ取り”ではなく、長い目で見てツアーを育てる。それには、選手のレベルを上げるだけでなく、ファンを増やし、応援し続けてもらう努力も含まれている。それを決して忘れないことこそ、シブコ効果の継続につながる。(文・小川淳子)