毎週、ゴルフツアー会場で選手たちを撮影し続けるプロカメラマン。インサイドロープでプロゴルファーの凄みや熱気を感じ、ときおり会話のやりとりを見聞きするなど、“試合中の選手たちに最も近いメディア”であるツアーカメラマンが見た印象的な景色を紹介する。【デサントレディース東海クラシック】
実際に読んでいるシーンはこちら【写真】
ツアー史上2番目となる8打差逆転を決めた渋野日向子。最終日に8つのバーディを奪い「64」で上位勢を一気に飲み込んだが、その最後となる16番のチップインバーディの前にあるできごとがあった。
8400人を超えるギャラリーが集まった最終日。渋野の組には多くの運営スタッフ、学生バイトが付いて進行がスムーズになるように規制していたが、15番から16番に移動する途中には短いトンネルを抜けた瞬間にスルスルと目をかいくぐった子どもが渋野の前へ。そして手紙を渡したのだ。
渋野はこの手紙を受け取ると、一瞬読もうとしてキャディバッグに大事そうにしまった。この場面を見ていた村上航カメラマンも渋野の子どもからのすさまじい人気を感じるとともに、子どもから力をもらっているように感じたという。
「この時点で首位タイ。ましてや試合中とあって普通であればそっけない態度を取ってもおかしくない場面です。ですが、そんな状況にも関わらず渋野さんはむげにしなかった。結局、手紙はホールアウト後のプレーオフに向けて練習しているときに読んでいました。この写真はその時の一枚です。1打差ありましたが、並ばれることは覚悟していたでしょうか、プレーオフに向けて集中する場面。この場面で読むんだな、勇気をもらおうとしているのかな、とシャッターを押しつつ驚きました」(村上カメラマン)
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ツアー史上2番目となる8打差逆転を決めた渋野日向子。最終日に8つのバーディを奪い「64」で上位勢を一気に飲み込んだが、その最後となる16番のチップインバーディの前にあるできごとがあった。
8400人を超えるギャラリーが集まった最終日。渋野の組には多くの運営スタッフ、学生バイトが付いて進行がスムーズになるように規制していたが、15番から16番に移動する途中には短いトンネルを抜けた瞬間にスルスルと目をかいくぐった子どもが渋野の前へ。そして手紙を渡したのだ。
渋野はこの手紙を受け取ると、一瞬読もうとしてキャディバッグに大事そうにしまった。この場面を見ていた村上航カメラマンも渋野の子どもからのすさまじい人気を感じるとともに、子どもから力をもらっているように感じたという。
「この時点で首位タイ。ましてや試合中とあって普通であればそっけない態度を取ってもおかしくない場面です。ですが、そんな状況にも関わらず渋野さんはむげにしなかった。結局、手紙はホールアウト後のプレーオフに向けて練習しているときに読んでいました。この写真はその時の一枚です。1打差ありましたが、並ばれることは覚悟していたでしょうか、プレーオフに向けて集中する場面。この場面で読むんだな、勇気をもらおうとしているのかな、とシャッターを押しつつ驚きました」(村上カメラマン)