＜マスターズGCレディース　最終日＞◇24日◇マスターズゴルフ倶楽部(6,502ヤード・パー72)

　兵庫県にあるマスターズゴルフ倶楽部で開催された、国内女子ツアー「マスターズGCレディース」の最終日。首位タイスタートの横峯さくらが、スコアを4つ伸ばしトータル10アンダーで優勝。今季2勝目を挙げ、賞金ランキング首位を行くアン・ソンジュ(韓国)との差を約3,200万円とした。

　同じ最終組の馬場ゆかり、全美貞(ジョン・ミジョン)(韓国)、そして横峯の三つ巴の戦いとなった最終日。抜け出したのは横峯だった。5番で先制のバーディを奪うと、7番パー3ではプロ初となるホールインワンを達成。「9Wか5Wで迷ったけど、奥より手前のほうがいいと思って9Wで打ちました」とグリーンを捉えることだけを目標としていたというボールは、そのままカップに吸い込まれた。

　だがまだ勝負は序盤。「あまりはしゃいじゃいけないと思って」と横峯は集中力を切らすことなくプレーを続ける。13番のバーディで2位につけていた馬場を突き放すが、15番で馬場がバーディを奪い1打差。「17番、18番は緊張しました」と話したが“良い緊張感”を保ち続けた横峯は、そのまま逃げ切り優勝を決めた。

　「今年は1勝してから今日まですごい間があったのでこれはチャンスだと思った」とここまでのシーズンを振り返った横峯。久々の優勝で賞金ランキング首位のアンとの差を少し詰めたが「3,000万円ですか…。う〜ん、少しでも近づきたい気持ちはありますね」と冷静に語る。だが「ゴルフは何が起こるかわからないと去年私自身実感したので」と逆転賞金女王へ意欲も見せた。

　「今週勝てたことで自信もついたと思うし、モチベーションを切らすことなくあと5試合頑張りたいと思います」と話す横峯。韓国勢の勢いを止めることができるか、終盤はファンの期待を一身に背負いそうだ。