ツアー本格参戦1年目の15年に、賞金ランク50位(約1791万円)となり初シードを獲得。17年にはキャリアハイとなる同17位(約5145万円)と着実に実績を積んだ。しかし18年には同44位(約2523万円)に“下降”。この頃には、「ランキングも下がってしまった。“いつか勝てるだろう”では、この場(ツアー)にいることも無理になってしまう」という思いも芽生え始めた。「去年くらいからは、“本当に勝ちたい”と思い始めるようになりました」。この強い気持ちとともに、壁を乗り越えた。
そして、この最高の状態のなか迎えるのが、「勝つまでに時間がかかった理由の一つでもある大会」という“因縁”の日本女子オープンだ。片山津ゴルフ倶楽部で行われた15年大会。最終日の17番パー3をトップタイで迎えた柏原は、このティショットを左の池に入れてまさかのトリプルボギーを喫した。水の底に沈んでいった初優勝。結果的に4位タイで終わったこの時を境に、左の池が“トラウマ”になったことは先週の優勝会見で明かしたところだ。
「だからこそ結果を残したいですね。コースは違うけど、この大会がきっかけで弱い部分ができている。さらにレベルアップするためにも、なんとかクリアしたい大会です。もう1ランク上にいけるか、いけないかが決まる」。柏原にとってこのタイトルは、単に『日本一』の称号を手にするというだけではない、大きな意味をもつ。
昨年は51位タイだったが、16年は15位タイ、17年は5位タイとコンスタントに結果も残している大会。それが「好感触」にもつながっている。さらに、今年のコースは高校時代に全国大会で優勝しているゲンのいい場所でもある。あの日の忘れ物を取り戻すための4日間が、間もなく幕をあける。(文・間宮輝憲)
そして、この最高の状態のなか迎えるのが、「勝つまでに時間がかかった理由の一つでもある大会」という“因縁”の日本女子オープンだ。片山津ゴルフ倶楽部で行われた15年大会。最終日の17番パー3をトップタイで迎えた柏原は、このティショットを左の池に入れてまさかのトリプルボギーを喫した。水の底に沈んでいった初優勝。結果的に4位タイで終わったこの時を境に、左の池が“トラウマ”になったことは先週の優勝会見で明かしたところだ。
「だからこそ結果を残したいですね。コースは違うけど、この大会がきっかけで弱い部分ができている。さらにレベルアップするためにも、なんとかクリアしたい大会です。もう1ランク上にいけるか、いけないかが決まる」。柏原にとってこのタイトルは、単に『日本一』の称号を手にするというだけではない、大きな意味をもつ。
昨年は51位タイだったが、16年は15位タイ、17年は5位タイとコンスタントに結果も残している大会。それが「好感触」にもつながっている。さらに、今年のコースは高校時代に全国大会で優勝しているゲンのいい場所でもある。あの日の忘れ物を取り戻すための4日間が、間もなく幕をあける。(文・間宮輝憲)