<日本女子オープンゴルフ選手権 事前情報◇2日◇COCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコース QUEENコース(三重県)◇6479ヤード・パー72>
国内最強女子ゴルファー決定戦の「日本女子オープン」に、プロゴルフトーナメント初出場の14歳が挑む。山梨県出身で、8月の「日本ジュニアゴルフ選手権、12〜14歳の部」では、プレーオフまで進み、惜しく破れたものの2位に終わった手塚彩馨(てづか・あやか、南アルプス市立白根御勅使中学2年)だ。
後ろに176センチのエイミー・コガ… 身長差がすごい【事前フォトギャラリー】
アマチュアが本大会に出場するには、地区予選会、最終予選会を勝ち抜く方法と、その年の「日本女子アマチュアゴルフ選手権」で優勝するかの大きく二つに分かれる。手塚さんは地区予選を突破すると、「自分でも、まったく考えていなかった、決まったときはやばいって感じでした(笑)」という最終予選をプロにまじって11位タイとして突破。「先生とかから『イ・ボミより上じゃん!』って言われました」と、本予選を16位タイで突破したボミより上位で通過できたことに、周囲も驚いたほどだったという。
6歳でゴルフを始めた手塚さん。関東小学校ゴルフ大会で優勝を果たすなど、成長途中の148センチという小さい体ながら、実績は十分。今年は先の日本ジュニアや、全国中学校ゴルフ選手権でも4位に入るなど、頭角を現してきているが、それでも本人の気持ちは、「やばい!」だ。「渋野さんとか畑岡さんとかいるから、やばいな〜と思っていました」と、出場が決まったときから、不安と期待が入り混じっている。
予選会から1カ月。深まるラフ対策などを施し、月曜日にコース入り。18ホールを回ると、プロアマが行われた火曜日はラウンドなし。そして水曜日にも18ホールをプレーし、最終準備に入っている。ラウンド後の練習場には、時の人となった渋野や、昨年覇者のユ・ソヨン(韓国)など、生で見たこともない選手がうようよ。練習日から観戦可能の本大会ならではのなか、「ギャラリーがたくさんいて、打ちづらい」と笑いながら打席を後にした。
右も左も分からないなか、いよいよあすは午前組の最終組、8時06分に1番からスタート。孤独な戦いとなりそうなものだが、強い味方が援軍。今回は、今年の「日本女子アマチュアゴルフ選手権」、最終予選会でキャディを務めた母の美佐子さんが再びキャディとして帯同する。実は美佐子さんは、山梨県のプロツアー開催コースでキャディ経験あり。トーナメントの雰囲気も「少しは」分かっており、親子二人三脚でのプレーを盛り上げることになる。
「とにかく楽しみで、楽しみで。チャレンジ精神で頑張ります!」と美佐子さんが話せば、「目標…、まずは予選通過ですが、バーディを3コ獲ります!獲ったら派手なガッツポーズもして(笑)」と手塚さんも気持ちはどんどん前のめりになってきた。予選通過となれば、松原由美が持つ14歳224日(2013年)、柏原明日架が持つ14歳244日(2010年)の女子オープン最年少予選通過記録を抜く、14歳74日での記録達成となる。
経験したことのないプレッシャーを感じながら、怖い物なしのゴルフを楽しむ。不意に訪れたナショナルオープンへの出場。こんなチャレンジングでスリリングな女子オープン挑戦があってもいい。とにかく、1日3バーディを獲って、週末へGOだ!(文・高桑均)
国内最強女子ゴルファー決定戦の「日本女子オープン」に、プロゴルフトーナメント初出場の14歳が挑む。山梨県出身で、8月の「日本ジュニアゴルフ選手権、12〜14歳の部」では、プレーオフまで進み、惜しく破れたものの2位に終わった手塚彩馨(てづか・あやか、南アルプス市立白根御勅使中学2年)だ。
後ろに176センチのエイミー・コガ… 身長差がすごい【事前フォトギャラリー】
アマチュアが本大会に出場するには、地区予選会、最終予選会を勝ち抜く方法と、その年の「日本女子アマチュアゴルフ選手権」で優勝するかの大きく二つに分かれる。手塚さんは地区予選を突破すると、「自分でも、まったく考えていなかった、決まったときはやばいって感じでした(笑)」という最終予選をプロにまじって11位タイとして突破。「先生とかから『イ・ボミより上じゃん!』って言われました」と、本予選を16位タイで突破したボミより上位で通過できたことに、周囲も驚いたほどだったという。
6歳でゴルフを始めた手塚さん。関東小学校ゴルフ大会で優勝を果たすなど、成長途中の148センチという小さい体ながら、実績は十分。今年は先の日本ジュニアや、全国中学校ゴルフ選手権でも4位に入るなど、頭角を現してきているが、それでも本人の気持ちは、「やばい!」だ。「渋野さんとか畑岡さんとかいるから、やばいな〜と思っていました」と、出場が決まったときから、不安と期待が入り混じっている。
予選会から1カ月。深まるラフ対策などを施し、月曜日にコース入り。18ホールを回ると、プロアマが行われた火曜日はラウンドなし。そして水曜日にも18ホールをプレーし、最終準備に入っている。ラウンド後の練習場には、時の人となった渋野や、昨年覇者のユ・ソヨン(韓国)など、生で見たこともない選手がうようよ。練習日から観戦可能の本大会ならではのなか、「ギャラリーがたくさんいて、打ちづらい」と笑いながら打席を後にした。
右も左も分からないなか、いよいよあすは午前組の最終組、8時06分に1番からスタート。孤独な戦いとなりそうなものだが、強い味方が援軍。今回は、今年の「日本女子アマチュアゴルフ選手権」、最終予選会でキャディを務めた母の美佐子さんが再びキャディとして帯同する。実は美佐子さんは、山梨県のプロツアー開催コースでキャディ経験あり。トーナメントの雰囲気も「少しは」分かっており、親子二人三脚でのプレーを盛り上げることになる。
「とにかく楽しみで、楽しみで。チャレンジ精神で頑張ります!」と美佐子さんが話せば、「目標…、まずは予選通過ですが、バーディを3コ獲ります!獲ったら派手なガッツポーズもして(笑)」と手塚さんも気持ちはどんどん前のめりになってきた。予選通過となれば、松原由美が持つ14歳224日(2013年)、柏原明日架が持つ14歳244日(2010年)の女子オープン最年少予選通過記録を抜く、14歳74日での記録達成となる。
経験したことのないプレッシャーを感じながら、怖い物なしのゴルフを楽しむ。不意に訪れたナショナルオープンへの出場。こんなチャレンジングでスリリングな女子オープン挑戦があってもいい。とにかく、1日3バーディを獲って、週末へGOだ!(文・高桑均)