では、一体何ができるのだろうか? 日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の広報担当者は、「もちろん(シャッター音の問題は)課題としてあがっているが、現実的には公式サイトなどでの啓蒙を続けながら、主催者と連携して対策を講じていきたい」と現状を説明した。具体的な対策の一つとして、米国男子ツアーのように『写真撮影解禁』の可能性について聞いてみると、「検討事項の1つ」という答えが返ってきた。
話によると、米男子で解禁された2017年に、米国の女子団体・USLPGAと情報交換を行ったのを最初に、LPGAとしても継続的にその可能性は探られているという。また国内男子ツアーでは、今年の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で17番ホールを撮影可能エリアにし話題になったが、こういった日本ゴルフツアー機構(JGTO)の写真に関する取り組みの際には、視察のため会場に足を運ぶなど“現在進行中”の課題になっている。
ただ、ここで大きな障害になるのがやはり“シャッター音”。「日本の携帯電話についているカメラはシャッター音があるものが主流なので、それをどうクリアするか」。この問題は大きく横たわる。また「選手の肖像権の保護」についても要検討材料で、すぐに踏み出せる話ではないのが現実のようだ。
ゴルフトーナメントプロデューサーで、日本女子オープンでは大会役員を務めた戸張捷氏に話を聞くと、「マナーを守って観戦してもらえるよう、心からお願いしたい。今はそれを願うばかり」と、現時点では個人のモラルに訴えることが最善策だと話した。そのため、ゴルフ解説なども行う自身の立場も生かし、「テレビ放送などでも、マナーに関してはしっかりと訴えていきたい」と自らの口で“発信”し、草の根的に普及に努める考えだ。
写真撮影については、かつて受付で持ち込まれたカメラを預かるなどの対策を実施した時期もあると、その当時を振り返る戸張氏。これでカメラを持ち込むギャラリーは少なくなったが、スマートフォンが登場し、またかつてのような状況に戻ってしまった。「アメリカでも『止めないほうがいい』という結論が出て、会場での撮影が解禁された。日本でも音がないスマートフォンが出れば、思い出にもなるし、解禁したほうがいい。ただ、現状では厳しいと言わざるを得ない」。こう見解を示した。
では、直接的に影響を受ける選手はどう思っているのだろうか? プレーヤーズ委員会で委員長を務める有村智恵に、選手サイドの話を聞いた。すると「ギャラリーのみなさんの満足度も高く、かつ選手が気持ちよくプレーできる対策を協会と話していきたい」と、求めるのは“バランス”のいい解決策だ。そして、これまで継続的に選手側が提案しているのが、『選手が出演するマナー向上の動画』だという。
話によると、米男子で解禁された2017年に、米国の女子団体・USLPGAと情報交換を行ったのを最初に、LPGAとしても継続的にその可能性は探られているという。また国内男子ツアーでは、今年の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で17番ホールを撮影可能エリアにし話題になったが、こういった日本ゴルフツアー機構(JGTO)の写真に関する取り組みの際には、視察のため会場に足を運ぶなど“現在進行中”の課題になっている。
ただ、ここで大きな障害になるのがやはり“シャッター音”。「日本の携帯電話についているカメラはシャッター音があるものが主流なので、それをどうクリアするか」。この問題は大きく横たわる。また「選手の肖像権の保護」についても要検討材料で、すぐに踏み出せる話ではないのが現実のようだ。
ゴルフトーナメントプロデューサーで、日本女子オープンでは大会役員を務めた戸張捷氏に話を聞くと、「マナーを守って観戦してもらえるよう、心からお願いしたい。今はそれを願うばかり」と、現時点では個人のモラルに訴えることが最善策だと話した。そのため、ゴルフ解説なども行う自身の立場も生かし、「テレビ放送などでも、マナーに関してはしっかりと訴えていきたい」と自らの口で“発信”し、草の根的に普及に努める考えだ。
写真撮影については、かつて受付で持ち込まれたカメラを預かるなどの対策を実施した時期もあると、その当時を振り返る戸張氏。これでカメラを持ち込むギャラリーは少なくなったが、スマートフォンが登場し、またかつてのような状況に戻ってしまった。「アメリカでも『止めないほうがいい』という結論が出て、会場での撮影が解禁された。日本でも音がないスマートフォンが出れば、思い出にもなるし、解禁したほうがいい。ただ、現状では厳しいと言わざるを得ない」。こう見解を示した。
では、直接的に影響を受ける選手はどう思っているのだろうか? プレーヤーズ委員会で委員長を務める有村智恵に、選手サイドの話を聞いた。すると「ギャラリーのみなさんの満足度も高く、かつ選手が気持ちよくプレーできる対策を協会と話していきたい」と、求めるのは“バランス”のいい解決策だ。そして、これまで継続的に選手側が提案しているのが、『選手が出演するマナー向上の動画』だという。