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いいとこ取り?帯に短したすきに長し? 柏原明日架を初優勝に導いたバフィってどうなの?【女子プロから学ぶセッティングのスパイス】

いいとこ取り?帯に短したすきに長し? 柏原明日架を初優勝に導いたバフィってどうなの?【女子プロから学ぶセッティングのスパイス】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2019年10月9日 07時11分

バフィについて「元々4番ウッドは2番(ブラッシー)とともに、3番(スプーン)と5番(クリーク)の間を埋める『帯に短したすきに長し』を解決するフェアウェイウッドとしてパーシモン(柿の木)ヘッドやメタルヘッド初期には人気クラブでした」と説明を始めた筒。最大のメリットを「今回の柏原選手のように、高さを出しつつ飛距離を稼ぐこと」だという。

なぜ、そんなバフィが廃れていったのか。「バフィ全盛期のロフトは、17〜18度。つまり現在の5番ウッドはストロングロフト化して、当時のバフィと同じようなロフト角となった。そうして4番ウッドの存在理由が弱まったことで、ラインナップの主流から離れてしまったと思います」。飛びをうたい、ロフトを立てたフェアウェイウッドが増えたことで、差別化がなくなり、5番のほうが主流になっていった。

そうしてメーカーの選択肢も減ったことで3番、5番というセッティングが定着した。逆に言えば柏原はキャロウェイ契約だからこそ、今のセッティングができていると筒氏はいう。「キャロウェイのように番手が沢山あれば、5番ウッドの打ちやすさで3番ウッドに近い飛距離が出る4番ウッドはオススメです」。そもそも選択肢があってこその組み合わせなのだ。

そんなバフィが気になった方に、筒氏が使ってみて欲しいタイプとして挙げるのが、「フェアウェイウッドが好きだけど、3番ウッドでは弾道の高さが出ない人が対象になると思います」とやはり高さが足りない人。「キャロウェイ『ローグ』シリーズやダンロップゼクシオ』など、ボールが上がりやすい基本性能があって番手がたくさんラインナップされているモデルがいいでしょう」と2モデルをピックアップした。

とはいえ、先述の通り“モノ”自体が少なくなっているバフィ。「ゴルフショップの試打クラブではなかなか見つからない番手。ゴルフショップや中古ショップで物色してみるのも楽しいと思いますよ」。今となってはレアアイテム。見つけたら、ぜひ手に取ってみて確かめてみては。

解説・筒康博(つつ・やすひろ)/プロコーチ・フィッター・クラフトマンとして8万人以上のアドバイス経験を生かし、現在は最先端ギア研究所『PCMラボ』総合コーチ、インドアゴルフレンジKzヘッドティーチャーを務める。ALBA本誌ギア総研をはじめ様々なメディアでも活躍している。

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