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「末恐ろしい逸材」 トッププロも舌を巻いた古江彩佳の“すごみ”はどこにある?【辻にぃ見聞】

「末恐ろしい逸材」 トッププロも舌を巻いた古江彩佳の“すごみ”はどこにある?【辻にぃ見聞】

配信日時:2019年10月23日 06時57分

また辻村氏が驚いたのが、飛距離。身長153cmと小柄な古江だが、3日間平均で240.833ヤードのドライビングディスタンスをマークした。これも、回転運動が生み出すキレイなスイングプレーンが大きく作用していると辻村氏は説明する。“飛んで曲がらないティショット”と、“ビタビタとピンに絡めるショット”を駆使し優勝を手繰り寄せた若きショットメーカーという評価が、今後さらに確立されていきそうだ。

また、古江が幼少期からゴルフとともに水泳をやってきたという話を聞いた辻村氏は、納得という様子で深くうなずいた。「水泳で鍛えられた背筋が、飛距離面で体が小さいというハンデを補っているのでしょう。飛距離を考えるうえで、背筋は重要な要素。それが、あのスイング時の体の回転スピードを生み出している要因ともいえそうですね」。

全英AIG女子オープン」を制した渋野日向子も、ソフトボールとの二足のわらじを履いていたのは有名な話。辻村氏は「今後は、他のスポーツをゴルフに生かすという流れが、さらに強まってくるかもしれませんね。ゴルフだけでは鍛えられない筋肉を、別の競技が養ってくれることも考えられる。もうゴルフだけをやっていた時代とは違うんでしょう。これからのジュニア世代も、別のスポーツに取り組みながらゴルフと向き合っていくのも面白いと思いますね」という考えを示した。

この優勝によって古江は、テストを受けずしてプロ転向する権利を得た。「礼儀もいいですし、スポーツを通じて人間性が高いという印象も受ける。プロになっても、ファンに愛される選手になるのではないでしょうか」。“末恐ろしい”若者は、目標と話す「賞金女王」に向け、ここからどのような成長曲線を描いていくのだろうか?

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、永井花奈、小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。著書には『ゴルフ トッププロが信頼する! カリスマコーチが教える本当に強くなる基本』(河出書房新社)がある。

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